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「興聖寺」参詣録【京都府・宇治市】

興聖寺こうしょうじ京都府宇治市にある曹洞宗の寺院です。道元が1233年に伏見深草に開創したのが始まりと言われ、応仁の乱の時代には伽藍も焼失しましたが、1649年淀藩主永井尚政ながいなおまさにより現在の場所に再興。全国1.4万寺以上ある曹洞宗の道場の中でも最古のため「曹洞宗初開道場」とも称されています。緑の多い境内は四季を通して景観は良好で、特に参道の坂は「琴坂」と呼ばれ 春の新緑や秋の紅葉が美しく「宇治十二景」の一つに数えられています。・・・と言うことで、今回は興聖寺参詣レポです。🙂👍



興聖寺

興聖寺こうしょうじ京都府宇治市宇治山田にある曹洞宗の寺院で、正式名称は「仏徳山観音導利院興聖宝林禅寺ぶっとくさんかんのんどうりいんこうしょうほうりんぜんじ」です。ご本尊は釈迦三尊釈迦牟尼仏しゃかむにぶつ[道元作]文殊もんじゅ菩薩普賢ふげん菩薩)です。(中国)から帰国した道元が日本の曹洞宗最初の寺院である「興聖宝林寺」を建立したのが始まりとされ、1236年に寺号を「観音導利院興聖宝林禅寺」としました。その後、比叡山延暦寺の弾圧を受け廃絶。応仁の乱の際には伽藍焼失の憂き目を見ます。😖江戸前期(1649年)淀藩主の永井尚政ながいなおまさが、5世住持(住職)として万安英種ばんなんえいじゅを迎え、道元を開山(寺の創始者)とし この地(宇治)に興聖寺を再興し 今日に至っています。現在 全国に1万4千寺以上ある曹洞宗の道場の中でも最古の寺院であり「曹洞宗初開道場」とも称されています。🙂
 興聖寺は四季を通して景観の美しさに恵まれています。総門山門間の参道は坂に沿って流れる小川の音が琴の音色に、また坂の形が琴に似ていることから「琴坂ことざか」と呼ばれています。楓、山吹、竹などが植林されており 「春の新緑」や「秋の紅葉」が頗る美しく、境内の鐘楼と共に「宇治十二景」の一つに数えられているほどです。🤓


興聖寺へのアクセス

■所在地
 〒611-0021 京都府宇治市宇治山田27-1

■交通案内

公共交通機関でお越しの場合(電車+徒歩)」
お車でお越しの場合
         曹洞宗佛徳山興聖寺公式サイト トップ>拝観・交通案内ACCESS より抜粋
興聖寺の所在地
最寄り駅と最寄りのIC


境内マップ

興聖寺境内の散策には、興聖寺の公式HPの;
トップページ>境内案内
から参照できる「興聖寺 案内図 境内案内」の画像が参考になります。

興聖寺 案内図


周辺散策(JR宇治駅~紫式部像~橋姫神社~橘橋~十三重石塔~朝霧橋)

今回はJR宇治駅からスタートです。🙂👉⛩️

JR宇治駅/GWも終わり観光客も少なめ🙂👍」
「駅正面の道を進むとどん突きが中村藤吉とうきち本店(10時の開店を前に既に行列が・・・😮)。この通りが宇治橋通り商店街です。」
「おっ、100円のお茶を補給しよっと🙂」
宇治橋通り商店街の全景/道幅狭いのに車がやたら多いので注意!😮」
紫式部像/どうですこの福々しいお顔。バックは宇治橋です!」
明治天皇御駐輦之地ごちゅうれんのち/明治天皇がご滞在された地です😌」
「3つの通りの合流地点/宇治橋通り商店街の通り(右)と平等院表参道(左)の間の鳥居がある通り(中央)から橋姫神社へ」
橋姫神社鳥居/橋姫神社は治水の神様瀬織津比咩せおりつひめを祀っています」
橋姫神社(左)と水の神である住吉神社(右)が並んで祀られています😌」
源氏物語・宇治十帖「橋姫」ゆかりの古跡です🙂」
「さっきの合流地点に戻らなくても、ここから平等院表参道へ抜けられます🙂」
寺島屋彌兵衛商店/創業1827年、約200年の歴史を持つお茶屋😮の前を通って・・・」
平等院表参道へ出ました(ここにも寺島彌兵衛商店あり!🤤)」
中村銘茶ののれん/ここにも中村藤吉本店あり!🤤」
香りの道/てな感じで左右にお茶屋さんが多く、お茶の良い香りが漂う道です🤤」
スタバ
スタバの庭/竹林などあり純和風な庭園が見えます🤔」
扇屋/抹茶蕎麦、団子やソフトもあります。🤤お店が並ぶ石畳道の終端のお店。ここからちょいと石段を上り土手へ出ます🙂👉」
橘橋たちばなばし
橘橋を渡ります」
「こっちの島は橘島。でも左は行き止まり😮」
「右へ行くしかない!🫡」
宇治川先陣の碑宇治川の戦い源義経木曽義仲と戦ったいくさです🤔」
「巨大なすだれ桜/また来年も桜を咲かせてね!🙂」
橘島(こっち)塔の島(むこう)をつなぐ橋🤔」
十三重石塔(重文)/高さ15m。1286年建立(日本最古の石塔)です」
「対岸には観流橋が見えます🫡」
「鵜飼い漁のための海鵜飼育小屋🙂」
「鵜飼いは年間を通して鵜の世話を行い、鵜飼いできる鵜に育てます。」
「H26年日本で初めて人工ふ化が成功し 以降毎年ヒナが生まれ育っています。宇治で生まれた鵜はみんな「ウッティー」と呼ばれているそうです😮」
バイバ~イ!


興聖寺へ移動(朝霧橋~興聖寺/総門~(琴坂)~山門~茶筅塚~鐘楼~秋葉堂)

塔の島から朝霧橋まで戻り、を渡り宇治川の対岸へ移動します。🙂👉

朝霧橋を渡ります🙂👉」
「橋を渡り切った正面には宇治神社😮
「朝霧橋よさらば!」
観流橋/島から見えてた橋です🙂」
観流橋上から十三重石塔が対岸に見えます🫡」
興聖寺の行先看板(もうすぐだ!😊)」
興聖寺/表門(総門・石門)に辿り着きました😅」
「・・・きれいな青もみじ!」
琴坂/この坂は有名です!🙂」
「ウヒョ~新緑も鮮やか!心地E~!😀」
「山門に到着!」
山門(楼門・龍宮門)/中国風の龍宮造り・・・どんな修行僧も龍の如く大成するとの願いが込められています😮」
茶筅塚/毎年10月に開催の「宇治茶まつり」で茶筅供養が営まれます。山門のすぐ左😌」
「山門をくぐると第二の門がお待ちかね🤔」
薬医門(中雀門)/境内をぐるっと巡れる回廊に建つ門です🤔」
鐘楼/1651年建立。宇治十二景の一つ🙂」
秋葉堂あきばどう/興聖寺鎮守の秋葉三尺坊大権現を祀るお堂です😌」


興聖寺参詣(回廊を通って巡回参詣)

建屋に入って参詣を続けます。🙂👉

受付/・・・無人です😮参拝志納500円を自販機に投入し受領証を受け取りました😑」
堂内拝観ご希望の方は券売機でご購入の上堂内へお進みください・・・券って受領証のこと?🤔」
次書院
「次書院内に掛けられていた掛軸/これって模造品ですよね?🤔」
東司/トイレのことです。今の禅寺ってトイレも先進的!😮」
大書院おおじょいん/大正元年(1912年)建立。貞明皇后さまお立寄り書院(らしい)😮」
大書院庭園/宇治川より水を引いた池があり、四季を通して変化が楽しめます🙂(縁側に座ってボ~っとしました😓)」
大書院の五重石塔
法堂はっとう(本堂)へ」
法堂(本堂)
法堂(本堂)内/もともとは仏殿として建立されたそうです🙂」
ご本尊の釈迦三尊/普賢菩薩(左)、釈迦牟尼仏(中央)、文殊菩薩(右)😌」
「なぜか絵が描かれた屏風が・・・🤔」
開山堂へ続く回廊」
開山堂/外見です」
開山堂内/道元は梅好きだったため「老梅庵」の額が・・・」
道元禅師座像(中央)、懐奘えじょう禅師(左)、如浄にょじょう禅師(右)😌
「左から本堂、準提堂、知祠堂、天竺殿🫡
天竺殿に続く階段(途中に知祠堂の入口(右側)があります)」
知祠堂(宝物殿)聖観音菩薩立像(宇治市指定文化財)」
「|手習《てならい》観音(別名)/衆生の困苦を救うためすぐに駆け付けられるよう右足の親指がちょっとだけ浮いています😌」
天竺殿永井尚政は応仁の乱で焼失した興聖寺の廃絶を惜しみこの地に興聖寺を再建。天竺殿には再興に関わった永井一族が祀られています🙂」
永井尚政像(左)とその父直勝像(右)他2体の永井一族像が安置されています😌」
明正天皇御寄付 金明竹/一際目立ってました😮」
僧堂/修行僧が座禅、寝起き・食事をする生活の基本となる場所です」
三面大黒尊天/僧堂の横っ腹に祀られています😮」
三面大黒尊天大黒天(中央の顔)、弁財天(右の顔)、毘沙門天(左の顔)🤨」
衆寮しゅりょう/参禅者の研修会、写経会などに使われています」
「墓所へ続く道(・・・左の新しそうな建物は謎です🤔)」
道元禅師墓所どうげんぜんいぼしょ/道元の遺骨が納められている墓所です」
開山道元禅師墓😌


琴坂(下り)/帰りま~す🙂」
琴坂(下り)/帰りも緑鮮やか!😀」
総門が見えてきた!🫡」
さらば琴坂、さらば興聖寺!🖐️🙂

興聖寺・・・入山料が自動販売機支払いって初めてです。ご飯を作ってくれたりお掃除しているオバちゃんは見掛けたのですが、お坊さんは誰もいませんでした。なので、隅から隅までじっくり観られてとても嬉しくなりました。😆henna kanso-

・・・興聖寺参詣録はここまで。


感想

現在放送中のNHK大河ドラマ「光る君へ」。「源氏物語」全五四帖のうち最後の十帖は「宇治十帖」と呼ばれ、宇治を舞台に物語が展開されます。「宇治十帖」を思い浮かべて街歩き。世界遺産 平等院紫式部と親交が深かった藤原氏道長の別荘。光源氏の孫にあたる匂宮が幾度となく渡る宇治川に架かる日本三最古橋の一つ宇治橋や「宇治十帖」八の宮の邸宅のモデルとされる 宇治上神社などなど「源氏~」ゆかりの名所旧跡に加え、常設の 源氏物語ミュージアム、期間限定の 光る君へ 宇治 大河ドラマ展もひかえ、さながら人気アニメの聖地巡礼気分で宇治を訪れる観光客は今年爆増することでしょう。それも織り込み済みで宇治に訪れました。案の定、平等院人気は凄まじく、朝から大型の観光バスが次々にお寺南側の宇治駐車場へ滑り込んで来ます。客層も修学旅行生の学生さんやインバウンドの外国人観光客が多いですね。その様子を見て ちょっと方針を変えました。🤔
今回は、平等院も 源氏物語ミュージアムも 大河ドラマ展もなしの宇治観光にしようと。結果として、この新緑萌え立つ季節に 観光客も比較的少ない名所旧跡をゆったりと回れて、宇治の魅力をじっくり満喫できたと思います。🤗実は、10年以上昔に宇治に訪れたことがあり、その時はとりあえず平等院を参詣して周辺をぶらぶらしただけで満足して帰ったように思います。今回は、平等院とは 宇治川を挟んで対岸にある興聖寺、恵心院、宇治神社、宇治上神社、大吉山、三室戸寺などを巡り「あ~、宇治って平等院だけじゃなかったんだなぁ・・・」と身に染みて感じる旅となりました。本記事は興聖寺を中心にレポしましたが、残りの宇治旅は別記事にUPしたいと思います。🙂👍

最後まで本記事を読んでいただき、ありがとうございます。😌


まとめ

今回の移動ルート

興聖寺参拝ルートは ほぼ寺院内掲示の参拝順路通りだったので省略します。


おまけ

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