末寺の末事 127
当たり前過ぎて書くのも憚られますが、宗教は個人的なものです。個々の問題に対峙して、それが結果的に全体へ影響を及ぼすパターンがあったとしても、逆は違う。
檀家制度や家父長制といった仕組みは、信仰とは何ら無関係な人間の都合です。上手く使いこなせば上手く機能して好循環をもたらすでしょう、また、悪用されるケースも出てくるでしょう。何せ人間の都合ですから偏りは必然、不備不具合あって然り、無論古くもなっていくことでしょう。
正直、全体的なタイミングは図りかねます。宗教や信仰が、個別に様々な問題を抱えて生きている個人的なものだからこそです。
でも、結局は原点回帰するしかありません。
宗教は個人のものとして向き合わなければ、無価値です。だから意味も伝わりません。
パーソナライズ化の重要性とは、この一点に尽きます。無意味な信仰擬きで失いつつある、宗教の本来的価値を見直したい。
to be continued
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