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RASとスコトーマ、ビリーフシステムとは? 〜人は重要だと思っているものしか見えない〜



RAS:Reticular Activating System(網様体賦活系)重要なものにロックオンし、それ以外のものをロックアウトする脳の機能
スコトーマ:心理的盲点(視界に入らない、もしくは入ったとしても重要と思ってないので見えないエリアのこと)

ビリーフシステム:脳や心のことで、自分が重要と捉えているものの集合。内部表現とも呼ぶ。

我々は、自分がその時に重要だと捉えているものしか見てません。

例えば、車を運転する時を想像してください。
人が横断歩道を渡らないか、信号が何色になるか、交差点から車が来ないかなど、運転時に重要なものは無意識で目に入るかと思います。
逆に、運転時に不要な情報(例えば、空中に飛んでいるゴミや虫、木の種類や本数など)は、視界に入っていたとしても意識に上がること(認識すること)はありません。
これは、視界に入っている情報から、その時に重要であるものを脳が勝手に判断して、それ以外の重要度の低い情報は見えないようにしているからです。

その時に重要であるものに基づいて、脳が勝手に見るものを判断して、見えないものをロックアウトする機能をRASといい、ロックアウトされた部分は盲点になり、これをスコトーマ(心理的盲点)といいます。


目の前の物事が重要か否かをジャッジしているのは、我々の脳であり、心です。実際に重要であるかどうか絶対的な基準はなく、「自分にとって」重要かどうかを都度ジャッジしています。

目に飛び込んできたもの(入力X)を、「自分にとって」の重要性に基づいて判断し、何を実際に意識的に認識し、どんな行動をとるのか(出力Y)を決めており、これをビリーフシステムと呼んでいます。



人間の脳を1つの関数Y=f(x)のように捉えており、このように呼ばれていますが、まさにこれが認知科学の本質的な部分で、従来よくわからなかった人の脳や心を数学的に捉えることができるのでは?という立場をとっています。


このように、人の脳はビリーフシステムに基づいて重要なものだけを認識するRASという仕組みを備えており、これにより心理的盲点、別名スコトーマが生まれるわけです。


ということは、ビリーフシステムが重要と捉えていなければせっかくのチャンスももちろん逃すことになるわけです。また、人は幼少期から様々な思い込みをしており、これの積み重ねで今のビリーフシステムが出来上がっているわけですが、この過去の思い込みが間違っていれば当然現在にも間違った認知をもたらします。

コーチングではこの「思い込み」を正しい認知に変え、ビリーフシステムを本人にとって歪みのない正しいものにしていきます。

そうすることで、現実世界を自分の正しい本音に従って認知することができ、適切にチャンスをつかみ、逆に不要な情報をロックアウトし、より人生の時間を有効に使っていくことができます!

具体的にどんなことをセッションでするのかについて、次回記事を書きたいと思います。



現在、コーチングセッションを募集しています。

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ここまで読んでいただきありがとうございます!




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