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効率化を目指す乙女座と水瓶座
「お、水瓶座らしいもの作ってるな」
昼食を作っていると死神が口を挟んできた。ちなみに今日は豚肉の茗荷味噌炒飯だ。冷蔵庫の余り物を次々と突っ込んでいる。
「水瓶座らしいって、炒飯が?」水瓶座らしい、というイメージがピンと来ない。
「効率的に動きたいと、常に頭を働かせている人が多いのは乙女座と水瓶座だ。守護星が知性の水星である乙女座は、どうすれば理想的な動きができるかを目標に効率化を求めて動く。
死神食堂-絹羽雲魚-
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(ここ、どこだろう?)
智美は見知らぬ店内を見渡しながら記憶を辿る。普段はお気に入りの店をローテーションすることが多いので、見慣れない場所は余計に緊張していた。
いつものバルに行こうと思ってたら臨時休業で、どうしようか考えながらバスに乗ってたんだっけ。タイ料理なら家の近くにあるけど、今日は和食の気分なんだよな、と思い出していると
「いらっしゃいませ、智美様」と、カウンター越しに
死神食堂-香肉健菜-
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麻呂(まろ)は眉をひそめて目を泳がせていた。
気がつくと、見知らぬ空間に座っていたからだ。
「いらっしゃいませ」
カウンターの奥から聞こえる声に麻呂は思考を巡らせる。俺は自分の部屋にいたはずだ、と確信している。麻呂は部屋で考え事をするとき、椅子の上で体育座りをする癖がある。逆に言うと、自室以外ではその姿勢を取ることはない。だが今麻呂がとっている姿勢はまさにそれであった。
「店主
死神食堂-penne alla nirvana-
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「あれ?あれ?どこ?なに?」
八木(やぎ)は戸惑っていた。
執筆作業で一日中篭っていたので、夕飯に何を食べようかと考えていた。
それが、気がつくと食堂らしき空間の一席についていたのだ。
「いらっしゃいませ」
カウンターの奥から声が聞こえたので八木は
「すみません、ここってお店ですか?僕家にいたと思うんですけど、ていうかいたんですよ。気がついたらここにいてちょっとよくわかって