AIの進化が目まぐるしい. 特にAGI(汎用人工知能)が実現したら, 人類の7割(勝手な予測だが)は仕事量が圧倒的に減るだろう. "減る"というのはマイルドで, 厳しい言い方をすれば, "失う"かもしれない. ここで7割と予測したのは, 単純にホワイトカラーの割合がそれぐらいといわれているからである. そのような時代に仕事を生きがいとしたいのなら, 今ある仕事に何かしらの付加価値をつけていくことが重要であるはずだ. また, そのような付加価値となるものは, 誰でも思いつく
文系高卒の駆け出しひよっこエンジニアがコンピュータサイエンスを独学し, その備忘録として記事を書いていく. アルゴリズムアルゴリズムって単語を聞いて, 頭の中で何となくのイメージを持つこはできるが, 言語化できない人は意外と多いと思う. 自分もそうだった. アルゴリズムとは, 何か物事をするときの手順を示したもの, というざっくりとした認識でOKだと個人的には思っている. 料理のレシピや目的地への行き方などが, 非エンジニアの方でもわかりやすい例えになるの
コンピュータサイエンス(以下, CS)を学びたい「あなたへ」だなんて, まるで自分がその道のプロでこれからCSを教授するかのようなタイトルをつけたが, これから書いていく記事は私の備忘録兼, 学習のちょっとしたお裾分けである. というのも, 僕は現在, 現役のプログラマーとして日々社畜っているのだが, CSをちゃんと学んだことがなかった. 大学は情報系ではないし理工系でもない. というか中退している. 高校の頃に情報の授業が必修だったから少しだけ
社会学(家族社会学)の研究者になろうと思ったり, 起業したいと思ったり,映画を作ってみたいと思ったり, 小説を書いて新人賞に送って撃沈したり, 長らくお世話になるだろうな-と思っていた学習塾のバイトと大学をいったん保留にして横浜から兵庫に引っ越してプログラマーになっちゃってたり, 妄想だけじゃなく, たくさん行動に移すことができた1年だったと, 改めて思う. そして, まだ2023年ではあるが, すでに2024年を通して実行したいことで頭がいっぱい. 例えば, ずっと
駆け出しのエンジニアだったり, モダンなプログラミング言語を学び始めたばかりの人が一度は足踏みするであろう概念の一つが, オブジェクト指向(以下, OOP)である. かくいう私も, 独学でやっていたプログラミングを仕事にするまでは, 触れていたはずのOOPについて, 1ミリも理解していなかった(今もフワッとしか分かっていないが…). そこで, OOPについて腰を据えて理論的に学んでみようと思いたったのが昨日で, そこから急いで本屋に行き, OOPについて学べる参考書的
私たちは、文化として、子供が生まれれば神社に参拝するし、七五三で神社を訪れる。「ほう、神道か」と思いきや結婚式は教会で挙げ、葬式はお寺で行うことが当たり前になっている。 宗教への関心はあるくせに、信仰を持とうとしない日本人(私も含め)の宗教観とは、どうなっているのだろうか。 世界の宗教観 世界を見渡せば、ほとんどの国で敬虔なる何かしらの信仰を持った人たちを見ることができる。例えば、中東(アフガニスタン、イラン、イラク、アラビア半島諸国)ではイスラム教徒が一日に5回、欠か
「死」の準備をするとき、人は宗教への関心が高まる。特に日本のような、特に信仰を持たない国の国民は、人の死や自らの死をきっかけにしないと宗教を肯定的に捉え、関心を持つことがほとんどない。 しかし、そんな無宗教国家日本にも宗教的なものへの関心は必ずしも無いこともない。スピリチュアルブームは定期的にやってくるし、パワースポット巡りを悪いことだと思っている人は少ないはずだ。 心の安寧を求めて宗教を求める 2011年3月11日、日本人は否応なしに「死」と向き合うことになった。 一
今回は、塾の効果が出やすい科目と、通塾率が低くても国内トップレベルの学力を誇る県の教育について見ていこうと思う。 数学の学力向上に塾は有効 少し古いが、関西都市圏を対象に行われた研究を紹介する。 この研究は、小学5年生と中学2年生という受験を直近に控えていない学年を対象にし、国語と算数・数学の学力調査の結果をもとに、通塾生と非通塾生との学力の違いについて検討している。 1989年と2001年に行われた調査結果を比較してわかったことを2つ示す。 1つ目は、塾に通うこ
日本の教育界の特色の一つに、学校外で子供が塾に通ったり、習字やそろばんといった習い事をする、ということがある。これは欧米諸国ではほとんど見られないことで、東アジア特有である。 外国人(ここでは欧米人)がよくする質問に、「塾って何?」という問いがある。それに対して我々日本人は、「学校の授業が終了してから、2〜3時間を私的な勉強教室(塾と捉えてよい)で予習・復習、受験の対策などをする場所」と答える人がほとんどだろうし、その通りである。 けれどこの答えに対して、さらに問いは続
前回の記事(上に貼ってある記事)でも見たように、「専業主婦」という言葉は大正時代に生まれた新しい女性の職業、すなわち生き方のようなものだった。そして、家にいる時間が長くなった母親が子供の面倒をみる時間が長くなり、育児=母親の役割という概念が形成され根付いていき、「母性」という言葉が使われるようになった。 しかし、専業主婦になれるための条件は、旦那の安定した比較的高い収入がほぼ絶対的なものだったことも思い出してほしい。 ということは、父母ともども働きに出なければ生活すら困
「子供」と「大人」は、どこからが前者で、どこからが後者になるのか、皆さんは即答できるだろうか。 二十歳を越えれば大人だ。あるいは、アルバイトを始めることができる高校生からは大人だ、とか、人によって、またその人の経験によって意見は分かれると思う。 今を生きる僕たちは、区分けこそばらつきはあるがなんとなくで「子供」と「大人」という大まかな二種類の過程があると思っている。そこで、昔はどうだったのかを見て、「子供」について考えていこう。 「小さい大人」が存在した時代 そも
父親が子供を育てた時代 17世紀、寺子屋の普及に伴い、「子供を教育しよう」という価値観が広まっていった。その頃には、今でいう誕生日会や成人式のような、子供の誕生や成長を祝う儀式も普及しつつあったらしい。 また、捨て子に対する認識が変わったのもこの頃で、幕府が捨て子を減らすための法規制をしたのである。しかし、貧困という根本的な解決はされていないのが当時の現状だったので、貧しさのあまり子供を捨てざるを得なかった家庭も多かった。けれど、以前のように馬や牛に踏み潰されるといった
「母性愛」とは新しい概念である 「母性本能」もしくは「母性」という言葉を、お母さんや女性に対して使ったことはないだろか。 十分な睡眠が取れずに育児を頑張っているお母さんは、「母性ってすごい」と称賛されるだろう。その一方で、出産後する職場復帰し、ベビーシッターなどに子供を預けただけで「母性が足りないんじゃないか」との批判を受けるお母さんもいる。 だけど、社会学者の中では「母性」とは時代や環境が生み出したものに過ぎないとの考えが多くを占めている。 確かに、赤ちゃんを産ん
学力の価値 今も昔も、学校へ通うことの1番の目的は「学力」を身につけることだろう。 しかし、ある経済評論家は、現代において大事なのは「カンニング力」だという。 これを読んでいる学生は、カンニングはいけないことだと、小学校に上がった頃から教わってきたはずだから、少し疑問符が浮かぶかもしれない。 記憶力が大事とされていた時代は確かにあったが、現代では、どんなことでもGoogle大先生が解決してくれる。 そんな時代を生きる僕たちは、数学の公式を暗記したり、莫大な量の漢字
前回、就学前教育が「成功」の鍵であることが、ペリー幼稚園プログラムによって証明されたことを伝えた。 そして、その成功には「学力」よりも「非認知能力」が大事だということもある程度わかってもらえたと思う。 そこで今回は、人生の成功者に近づくために必要な「非認知能力」について、更に見ていこう。 大人になってから「学力」・「IQ」の挽回は難しい 乳幼児期の教育が子供の「非認知能力」を高め、それが「人生の成功」において非常に重要である。 「人生はいつでもやり直せる」という
保育園が子供にとっていいのか悪いのか。実は、乳幼児教育の重要性は、経済学的にはもう決着がついている。 アメリカで実施された実験によれば、「良質」な保育園に通うことができた子供たちは、その後の人生において、学歴と年収が高い傾向にあり「成功」する確率が高くなることがわかった。また、保育園に通うことができた子供たちの「犯罪率」の低さも見られた。 保育園に通うことで得られるのは、今後の「学力」だけでなく、「非認知能力」といって、子供たちの「生きる力」も得られることがわかっている