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大学教員公募戦士:JREC-IN読解は応募の第一歩
JREC-INに公募情報は出る
JREC-INを使っていない公募戦士はいないでしょう。もちろんそれぞれの大学の人事情報に公募情報が掲載されていることもありますし、学会のお知らせでも目にすることがありますが、一元的に情報が集約されている点で、JREC-IN以外選択肢はありません。
JREC-INには読み方がある
実例1「科目ストライク」
どのような人材が欲しいかを、求人内容からある程度読み取ることができます。例えば、明治学院大学のあるポストには以下が書かれています。
(1)着任時に博士の学位を取得していること。
(2) 経営学分野に関するに研究業績を有し、「コーポレート・ストラテジー」を担当可能なこと。
経営学の分野では、学位は修士号までの先生もまだ見られます。そのようななか、(1) の博士の学位を取得していることを条件としているのは、大学院の科目を担当する人材が欲しいとしていると読み取れます。
また、科目名も具体的にでてきます。「コーポレート・ストラテジー」です。自分の研究成果にこの科目に関わるものがなければ、なかなか戦えないことが予想されます。
実例2「やること一択:教育」
研究はおそらく進めるのでしょうが、それよりも教育をプッシュしている公募も見受けられます。例えば、福岡大学のあるポストには以下が書かれています。
共通教育科目の朝鮮語科目の授業を週8コマ担当する。その他、授業の実施に関連した諸活動、授業以外での学生指導、学生相談(オフィス・アワー含む)等に従事するとともに、本学が求める教育内容、教育方法等の改善を図るための活動に取り組む。
教育のことがとにかく書かれているように読めませんでしょうか。応募資格にも、以下があります。
(3) 公表された学術論文が単著1点以上あること(学位論文を除く)
たった一本学術論文があればいい世界もあるのです。このポストは「共通教育センター」のものですので、研究よりも、初年次教育や語学教育にパワーを割くべきでしょう。
実例3「やること一択:研究」
大学は、教育大学と研究大学の大きく二つに分類できますが、研究大学の代表校であろう東京大学のあるポストでは以下のように書かれています。
16.希望する人材:植物の分子細胞生物学を基盤に、細胞内や細胞間の共生現象の解明に研究を展開していただける方。確固たる知識、能力、知的冒険心を備えた人材育成に邁進できる方。専攻内の他教員や学内外の研究者と連携し、先端生命科学専攻が重視する学融合による研究・教育を強力に推進できる方。 海外の大学や研究機関において研究経験があり積極的に国際交流を推進できる方。
一応、教育に関することも書かれていますが、熱量が全く違っています。
3)学生の教育や研究指導等が日本語と英語を用いてできること
「研究指導等ができる」ということは、修士課程・博士課程の学生や、他の研究機関・大学・企業からの研究員への指導も予想できます。
JREC-INの文言は精読すべき
分野がかすったら、全ポストに応募は基本ではありますが、書類の作り方はJREC-INに書かれている文言を読み込み、どういう意図で公募してるのかを読み取る必要があります。
これまでの退役軍人会、また2021年度のP氏もJREC-INは相当な読み込みをしております。
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