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大学教員公募戦士:国立大学法人の財務運営(資料)

なんとなく文科省のWebサイトを見ていたところ、もう国としてアカデミアをなんとかする気がないんだなあと思わせる資料を発見してしまいました。

国立大学法人の財務運営についての考え方

運営費交付金に頼るな!

本当にこれが書いてあるんです。

国立大学が高い質を確保しながら自律的、持続的な経営を続けていくため、 今よりも運営費交付金に頼らず、自らの収益によって経営力を強化してい くことが必要である。

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/059/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2016/01/21/1364968_06.pdf

ではどうするのかというと、自主財源でなんとかしてねとのこと。

若手の心配、雇用の心配はしてくれているが……

教育研究活動を支える常勤教員の人件費、特に、若手研究者の常勤雇用が減少し、大学院進学者の減少 など、優秀な人材の確保に支障が生じるとともに、研究時間の減少などの弊害が生じていることなどの 看過しがたい状況が見られる。

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/059/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2016/01/21/1364968_06.pdf

と、自ら指摘しているにも関わず、です。
国立大学のポストが回避したくなります。私立大は教育にパワーを割かれるところも多いのですが、その分まだマシな部分があります。大学自身でなんとかできる範囲もありますので。

しかし国立大学はちょっと違うのではないでしょうか。
とにかく金は突っ込まないと言っているわけで、「大学産業」そのものが消滅の危機を迎えているわけです。

研究という「科学」を支える役割は、もう必要とされていないのかもしれません。

(ここからは投げ銭用の短文です)

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