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「ひとを理解する苦悩」について

本文は最後まで無料です。オマケがあります。

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「他人を理解できない」という苦悩は、「他人は理解することができるものだ」という傲慢の上に成り立つ。その傲慢の中にいるからこそ、他者への不理解を嘆くことができる。

そもそも、他人は完全に理解できない。そういう前提を持っていれば「他人が理解できないこと」に苦悩することはないだろう。

だから、他人を理解できないことに一喜一憂するのは、それ自体が「まるで全知全能であるかのような傲慢」に埋もれていることの証明だ。

不理解を認識すること。その積み重ねだけが「理解に近づく」と呼んでいいものなんじゃないだろうか。

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ところで、『理解』についてGoogleで調べると、『物事の道理や筋道が正しくわかること』と、出てくる。しかしそもそも、僕たちは『自分自身』についてすら『道理や筋道が正しくわかる』とは言えない。

むしろ、全く分からない。自分のことすら分からない。それなのに、『他者は理解できる』ということなのだろうか?それは、あまり意味が分からない。たしかに、他人事だからこそ、見えてくるものもあるだろうけれど。

『理解したい』という動機は分かる。それは否定しない。ひとは不確定要素を減らすことで安堵してきた生き物だからだ。


理解したい、それは『他者という不確定要素への恐怖』とも言い換えられる。怖いから、理解したいのだ。

では、その怖さを克服し、不理解に嘆かず、他者と共存していくにはどうしたらいいだろう?ぼくはこう思う。

「理解できる」「理解できない」という話ではない。ただ「理解しなくてよかった」ということに気が付く、ということ。そもそも必要がなかった。

ただ「いろんな人がいる」という前提を理解するだけでいい。

その不確定要素が、不確定であり続ける、という種の確定。完全にゼロにはならなくても、「不確定であり続けることが確定した」のだから、そこにある不確定要素は確実に減っている。

それで十分のように思えるし、何よりそれが最高到達点なのだ。それより先はない。見かけ上の理解はあるが、それはあくまで見かけ上だ。

「わかった気にはなれる」。けれど、やはり真に隠された神聖なエリアに、他者が近づくことはできない。それは、ただ「わかったと思わされている」だけなのだ。


ここから先、今日のオマケには「苦悩」と、「魂の到着を座って待つ民族」と、「苦悩の抜け道」の話をしたい。マガジン購読者は軽い気持ちでどうぞ。

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今日のTips

・他者を理解する「必要」はない
・「理解できない」を理解すればいい
・「わかった気にさせられ」ている

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