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スマホ依存症のあなたへ現実的な提案。

「スマホ=悪」なのか。

○○依存症という言葉は、世の中にたくさんあります。
アルコールやギャンブル、薬物など。最近ではインターネットポルノ依存症というものも注目されているようです。

こうやって並べてみると、この中にスマホを含めてしまうには違和感があるように感じられます。それはなぜでしょうか。
僕は、スマホが有害なだけではないことが理由なのではないかと考えました。それゆえ、時に他の依存よりも抜け出すことが難しくないっているのではないかと。

これから先は、僕自身の体験に基づいています。僕も元々は1日10時間以上スマホを使用していた、スマホ依存症でした。それでも、今では1日2時間程度の使用に抑えられています。スマホ依存から脱したいというあなたの一助となれば幸いです。

スマホなし生活は可能か。

僕がスマホ依存から脱出しようと思った時、初めに思い浮かんだのは、スマホを完全に使わないという方法でした。

開始したのは日曜日。苦痛に耐えながらなんとかスマホなしで1日過ごすことができました。そして迎えた月曜日。学校に行こうと身支度をしていると、授業にスマホが必要だということが分かりました。仕方なく持って行くと、その日の午後にはスマホ依存に逆戻りしてしまいました。
同じようなことを3回ほど繰り返しましたが、全て失敗に終わりました。

何が問題だったのでしょうか。

そのとき私が思ったのは、「現代社会でスマホなしは不便すぎる」ということです。スマホは、今ではほとんど全員が持っており、もはや社会インフラと言っていいほど必要なものになってしまいました。電車の時間を調べるのも、地図を見るのも、スマホなしで出来ないと言えば嘘になりますが、それでは不便すぎて、スマホ依存の悪影響を上回ってしまいます。

ですから、スマホなし生活というのはあくまで理想であって、全くもって現実的ではないということです。

ここでひとつ、今後の方針が決定しました。
「スマホの使用は継続したままで、スマホ依存脱却を目指す」

黒幕はだれだ。

スマホを使用することが前提となった以上、ハードウェアであるスマホ端末に目を向けても仕方ありません。それに、果たしてスマホ自体が悪影響を及ぼしているのでしょうか。あの薄くて硬い物質が原因なのだとしたら、ただの石や金属を持っているだけで悪影響だということになってしまいます。

そこで、今度はソフトウェアであるスマホアプリに注目したいと思います。スマホを買って、そのままの状態で使用する人はほとんどいないと思います。僕たちは、何かしらのアプリをダウンロードして自分にとって便利なスマホをつくり上げています。

スマホ依存と言うとき、僕たちはたいてい同じアプリのことを指しています。YouTube、Instagram、X、TikTokなど、いわゆるSNSというやつです。もしくは単純に、SafariやChromeといったブラウザを使ってWEBサイトを閲覧している人もいるかと思います。

これらのアプリに共通点を見出すとしたら、どんなものが考えられるでしょう。

アプリを3つに分類してみる。

SNSやブラウザに共通していることとして、ユーザーが時間を支払っているということが挙げられます。時間を支払うとはどういうことでしょうか。後ほど詳しく説明します。

アプリを提供している企業は、一部の例外を除いて、いずれも利益を目的としています。しかし、利益を得る方法は様々です。Amazonは商品を購入してもらうことで利益が発生します。YouTubeだと、広告を掲載することで利益を得ています。このビジネスモデルの違いに、スマホ依存を乗り越えるヒントが隠されています。

ビジネスモデルの観点から、アプリを分類してみます。

  1. ユーザーがお金を支払う。
    例)Amazon、ゲーム内課金

  2. ユーザーが時間を支払う。
    例)YouTube、TikTok、Chrome

  3. 利益を目的としない。純正アプリ。
    例)ミュージック、マップ、カレンダー

どうでしょうか。もちろん細かく言えば微妙に異なるものもありますが、スマホ依存から脱するという目的にはこれで十分だと思います。

さて、この分類からどんなことが言えるでしょう。僕が注目したのが、この章の最初でも触れたように、ユーザーが時間を支払うタイプのアプリが依存しやすい傾向にあるということです。

時間を支払うということについて、ここで詳しく説明しておきます。僕たちはこれらのアプリを使うとき、通常は無料で使用できます。それはなぜか。企業や個人がこれらのアプリの運営会社に対してお金を払って広告を載せているからです。そしてこの広告は、アプリを使用する人が多いほど、使用する時間が長いほど効果が期待でき、それだけ運営会社が利益を得ることができます。これは言い換えれば、「お金の代わりに時間を支払うことで、無料で使用できている」ということです。

逆にいえば、ユーザーがお金を支払うタイプのアプリの場合、一部のユーザーが支払うことで他のユーザーは無料で使用できます。アプリをいくら使用しても、支払いがなければ利益が発生しないため、ユーザーを依存させる必要がそれほどありません。

利益を目的にしないアプリは、言うまでもありません。誰がカレンダーや天気アプリに依存するのでしょうか。

これまでで、スマホ依存を脱却するための準備が整いました。いよいよ最後、便利なだけのスマホをつくりましょう。

依存しないスマホをつくる。

ユーザーが時間を支払う必要があると、企業が依存度を高くしようとすることが分かりました。それでは、これらのアプリだけ削除してしまいます。必要があればPCで使ったり、その都度インストールするのが良いでしょう。

ここで、嬉しいお知らせです。どうやら、スマホを便利な部分(地図とか支払いとか)は依存度が低いアプリによるもののようです。ですから、便利な部分はそのままに、悪影響を及ぼすものは削除することができます。

ここまでが、今の僕の状態です。音楽を聴いたり、メモをしたり、便利な部分だけを使って1日2時間ほどです。

いかがだったでしょうか。本当はデジタル機器を最小限まで減らすことができれば身体にとって一番なのでしょうが、現代社会を考慮するとこれが現実的なラインだと思います。

僕の次の目標は、情報自体を制限することです。現代では活字も動画も溢れていて、脳を休ませる暇がありません。今はまだ試行錯誤を重ねて奮闘中なので、具体的なメソッドに落とし込むことができるようになったとき、今回のように書き記したいと思います。ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

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