【連載3】コンセプト・機能の立案
振り返り
前回、ターゲットの悩みを確定し、今回、機能を具体的に決定する予定でしたが、量が多かったためコンセプト・機能概要の立案までにいたします。
リサーチのプロセスに関して
一方通行のプロセスではなく、発散と縮小を繰り返す反復的なプロセスになります。
新しさを生み出すためには、誰もが辿る事ができる論理的な一方通行のプロセスとは異なる必要があるからです。
例えば、一見、範囲外である情報を収集したり、言葉にならないような違和感も注視していく、などです。
そして、反復プロセスは、リサーチだけに関わらずそもそものプロジェクト全体や各フェーズでも同様となります。
コンセプト・機能立案のプロセス
プロセスだらけですみません...
一言で言うと、提供する事を短い言葉でまとめると言うフェーズになります。自習という領域にに対し、競合(既存サービス)はどのようなコンセプト・機能か、それを前回の記事で記載した自習に必要な要素を元にしたフレームで評価をし、評価結果を踏まえ、生活者が価値を感じるようなコンセプト・機能を考察していきます。
このフェーズも例にももれず、反復的で様々な情報を行ったり来たりして進行していきました。図を見ると整理されているようですが、作業中は、混沌としています。その中でも可能な限り、認知負荷を下げるため、情報を分類し、考える範囲をフォーカスしたり、俯瞰できるようにした事がポイントとなります。
評価
縦軸が自習に必要な要素で、横軸で既存サービスがどのように満たせているかを評価した表になります。
既存サービスが満たせていない要素があるかや、既存サービスの機能への不満点はないかといった事を洗い出していきます。
評価の結果による機能
大きくは、集中環境の構築とタイムマネジメントの二つの機能を提供する事になりました。
そして、集中環境の構築と言う部分に関して、様々なサービスが誕生している事などを背景として、もう少し深掘りして追加リサーチする事にしました。
集中環境の追加リサーチ
ここでのポイントとしては、オンラインの領域に囚われず、”自習に用いられる空間”を対象にオフラインの事例も収集しました。
2軸でサービスが目指す方向性を図示しました。
コンセプト
自習用のデジタルサードプレイスがコンセプトとなります。
デジタルを空間として捉え、そこに価値を見出すというアプローチが個人的に落とし込めて良かったと感じてます。
また、コンセプトを立ててから、機能を立案する事が多いのですが、
考えるよりしろとなる方向性があるのであれば、機能を立案しながら、コンセプトを固めていくと言う事でも良いかなと思っております。
次回
MVPの定義とプロトタイピングになります。前回の記事で記載した価値を実現するのに必要な最低限の機能=MVPを定義し、ユーザーテストをするためのプロトタピングを行います。
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