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あじあのおんがく

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アジアの音楽に関する記事を集めています
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#ワールドミュージック

[2022.10]【新連載!】境界線上の蟻(アリ)~Seeking The New Frontiers~

文●吉本秀純 Hidesumi Yoshimoto  台湾や韓国といった周辺国と比べると、新しい動きや注目すべきバンドの情報などもやや掴みづらいところがあった中国のロック・シーン。かつては中国におけるロックの先駆的存在であるツイ・ジェン(崔健)が日本でもメジャー・レーベルから作品リリースされて話題となったり、2000年代に入ってからも〝中国のソニック・ユース〟とも称されるカーシック・カーズの初期の名曲「中南海」が世界的に広く聴かれたことでインディ・ロック・シーンの隆盛を伝え

Khöömei Beat / CHANGYS BAGLAASH(2021、トゥヴァ@ロシア)

おススメ度 ★★★★★ホーメイビートはロシア連邦を構成するトゥヴァ共和国出身の6人組のバンド。ホーメイ(喉笛)はモンゴルのイメージが強いが本場はどうもトゥヴァのようだ。以前、The HUの記事でも取り上げたがUSの盲目のギタリストがホーメイに魅せられ、本場の達人とコラボレーションをしにいく「ジンギスブルース」という映画がある。この舞台もトゥヴァだった。実際にモンゴルに行ったときにウランバートルでホーメイの舞台も見る機会があったのだが、モンゴルのホーメイはどうもトゥヴァのものと

タイ | ミュージック・ジャーニーvol.18

皆さん、民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。 今回は、東南アジアの中央に位置するタイへ、駐日タイ王国大使館の皆様とともにご案内いたします。 タイには、歴史を物語る絢爛豪華な宮殿や古代遺産、寺院、美しい熱帯のビーチなど、魅力的なスポットが数多くあり、毎年多くの観光客が訪れています。 人々が賑わう輝く首都 バンコク 華やかな大都会の賑わいと、厳かな仏教文化が息づき、古今の歴史と文化が見事に調和した都市、バンコク。1782年より現在に至るまでタイの政治・経済・教育・文化の中心

カザフスタン共和国 | ミュージック・ジャーニーvol.12

皆さん、民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。 本日は、ユーラシア大陸の中央に位置する草原の国・カザフスタン共和国に駐日大使館の皆様とご案内いたします。 カザフスタンは、東部はカザフ高原からアルタイ山脈へと続き、西にカスピ海、中央部には草原地帯が広がる世界第9位の面積を誇る大国です。また、国内には5000以上もの鉱山を有し、石油や天然ガス、ウランなどが豊富な資源大国です。 全長約2000キロメートルのアルタイ山脈 未来都市 首都ヌル・スルタン ヌル・スルタン(旧アスタナ

68.パキスタン音楽とスーフィー・ロック = JUNOONからTakatakまで

パキスタン音楽が面白い! 今回はパキスタン音楽、スーフィー・ロックがテーマです。 パキスタン・イスラム共和国、通称パキスタン。世界第六位の2億人を超える人口を持つアジアの大国であり、かつて英領インドの一部であった国です。文化圏的にはインダス文明でインドと同根、似た文化もありつつヒンドゥー教とイスラム教という宗教の違いがあり、共通語はウルドゥー語。文化的な差異もあります。 19世紀には英領インドとしてインドと同一の政府の下に置かれており、独立運動も本来は同一のものであった。

インドのドリームポップス🦄💍

こんにちは!かわはるです(^.^) 来たる9/25(水)19時半〜 @ことことことぶきにて"アジアのポップスを聴きたおす会 vol.6 インド編"のゲストスピーカーを務めさせていただきます🍛✨ そもそもインドポップスやカルチャーに触れたことがあまりない方もいらっしゃると思うので、当日に向け、noteでも少しずつインド音楽に触れていこうと思います📔! ということで!今回はインドのドリームポップスアーティストを紹介していこうと思います! ①Easy Wanderlings