#41 君がおばあちゃんになっても
僕と彼女は付き合って4年目を迎えた。
順調に付き合ってきたとは、言い難い。これまでに3回も別れた。
だから厳密には丸々4年付き合っているとは言えないのかもしれない。
ただ「別れていた期間、お互いのことを嫌いだったわけではないから、まぁいっか」という結論に至り、「何年付き合ってんの?」という質問に対しては、とりあえずお互いに4年と答えることにしている。
彼女とこの先どれくらい一緒にいるのか、もちろん今の僕には分からない。
もしかしたら結婚するのかもしれない。
最近彼女は「結婚」ということを意識しているように思う。
ちょっと気に食わないことがあると「こういうこと、今後もあるんだろうな〜」とため息混じりに言っていたり、「ちょっと喉乾いたから、コンビニ寄っていい?」というと「家帰るだけなんだから、我慢しなよ」という言うようになったからだ。
「結婚」は、確かに「一緒に生活すること」と言える。
だから、「一緒に生活できる人なんだろうか」という基準で僕を見るようになったのだと思う。
彼女の考えは間違っていないと思う。
ただ僕には彼女と一緒にいる上で、これからも大切にしたいことがある。
それは
彼氏から、夫になって、父親になって、おじいさんになっても
僕は
ずっと
君の「親友」でありたい。