田原弘毅

田原 弘毅(たはら ひろたか) 1969年5月5日生/東京都出身 日本大学芸術学部文芸…

田原弘毅

田原 弘毅(たはら ひろたか) 1969年5月5日生/東京都出身 日本大学芸術学部文芸学科中退 1999年第67回小説現代新人賞受賞 25年ほどアニラジの構成作家をしていましたが 最近になって改めて短篇小説を書き、妻との合作も始めました。 作品に興味のある方はご連絡ください。

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最近の記事

米澤穂信『満願』(新潮文庫)

米澤穂信『満願』(新潮文庫)読了。 妻が「オーディブルで聴いて面白かった」と勧めてくれたのでぼくは「読んでみたら面白かった」。そうか、今はこんなふうな小説の出逢いもあるのだな。 2014年に数々のミステリー賞を受賞しただけあって、クオリティは保証されているようなもの。考え抜かれた精緻な謎解きの短編が6編収録されている。 ちょっと興味深かったのは妻と僕がともにベストだと思ったのは冒頭の「夜警」だったのだが、妻がピンとこなかった、と告げた「死人宿」がぼくはかなり気に入ったこと。や

    • ココイチとモネ

         丸ノ内線の駅を降り、ラジオの収録の前に、ココ壱番屋に入った。  構成作家はパーソナリティに指示出しするため、ブースに入るので、本番中、お腹が鳴るといけないのだ。  店内を進むと、高校生くらいの年ごろの女の子が二人、もうカレーを食べ終わったのか、おしゃべりをしていた。 (ココイチに女の子二人ってけっこう珍しいな)とぼくは思った。  ライス150グラムサイズのポークカレーに半熟卵をトッピングして注文する。ほどなくして提供されたカレーを食べていると、女の子たちの会話がぼくの耳

      • 阿部共美『空が灰色だから』1巻

        阿部共美『空が灰色だから』1巻再読。 ああ、やっぱりこれはいい。 まず、ギャグマンガ以外で「マンガの短篇集」の傑作って意外と数が少ないと思う。『ゴルゴ13』『ブラック・ジャック』みたいに主人公がびしっと決まっていれば連作として成り立つのだが、本作のように毎回登場人物が入れ替わる傑作マンガ短編集って案外思いつかないが、これは見事にやってのけていると思う。 全篇を通じて「青春というなんかぐぢゃぐぢゃしたもの」がこれでもかと詰め込まれている。そして「コメディ」で終わるのか、「ホラー

        • 細野不二彦『ギャラリーフェイク』38巻

          細野不二彦『ギャラリーフェイク』38巻読了。いやまさか2024年になってもギャラリーフェイクの新刊が読めるとはありがたい!しかも題材が「コロナ」「セクハラ」「自動車事故」「ネトゲ」「老人介護」「ヤングケアラー」ってバリバリに令和なんですけど!細野先生、尖りすぎてます!しかし連載開始が1992年って…フジタ、いま何歳なんだ?アートコミックの『ゴルゴ13』みたいになってきたな… amazon.co.jp/dp/4098627167

        米澤穂信『満願』(新潮文庫)

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        • ブックレビュー
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        • コミックレビュー
          2本

        記事

          『超短編!どんでん返しSpecial』

          小学館文庫編集部 編『超短編!どんでん返しSpecial』(小学館文庫)読了。ミステリ、ホラー、SF、時代小説など、ジャンルの垣根を超えた現代作家さんたちが執筆されており、文字数制限とアクロバティックな決着なんていうダブル制限のなか皆さんそれぞれの技法で果敢にチャレンジしている!と感心した。自分的に「これはすごい」と唸ったのは澤村伊智さん「井村健吾の話」結城真一郎さん、「昼下がり、行きつけのカフェにて」。まさに驚愕の結末、とてもよいアンソロジーピースだと思う。 amazon

          『超短編!どんでん返しSpecial』

          作品/短篇小説(掲載済)

          〇おかしな時代劇 「洗うひと」(1999年「小説現代」) 「おのまとぺ屋」(1999年「小説現代」) 「親子芸人」(2000年「小説現代」) 「ねぶた枕」(2000年「小説現代」) 〇へんな私小説 「疑問の多い料理店」(2005年「小説現代」)

          作品/短篇小説(掲載済)

          作品/長篇小説(出版物)

          『ネヴァードロップ』 2002年 講談社刊 https://www.amazon.co.jp/dp/4062116030

          作品/長篇小説(出版物)

          作品/舞台脚本

          『妖精ホームズ』(1998) 下北沢駅前劇場 『ミュージカル HUNTER×HUNTER』(2000~2001) 原作:冨樫義博 東京新宿スペース・ゼロ

          作品/舞台脚本

          作品/作詞

          康 斉亭(こう せいてい kou seitei)名義 「はっぴぃ☆なんちゃら」 (歌:糸色望(神谷浩史)・ナーミン(新谷良子)) (作曲:Low-tech Son) WEBラジオ『さよなら絶望放送』主題歌 CD『絶望大殺界』(キングレコード)収録 「仮面タカダーのテーマ」 (近藤タケシ(高橋広樹)) 地上波ラジオ『高田広ゆきラヂヲシティホール』挿入歌 CD『伽羅にて候』収録 Amazon.co.jp: 高橋広樹キャラクターソングベスト 伽羅にて候(初回限定盤): ミュージッ

          プロフィール

          本名:田原 弘毅(たはら ひろたか/tahara hirotaka) 1969年5月5日生/東京出身 作家(小説・脚本・台本・作詞) 日本大学芸術学部文芸学科中退 1999年 第67回小説現代新人賞受賞 20年ほど前は小説や舞台の台本を書いていましたがそれから長いことアニラジの構成作家を生業としていました。最近になって改めて短篇小説を書いたり、新たにマンガのシナリオを書いたり、妻と合作して小説を書いています。作品を読みたい方、興味のある方はご連絡ください。

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