筒井康隆『世界はゴ冗談』(新潮文庫)

筒井康隆『世界はゴ冗談』(新潮文庫)読了。
一読して驚嘆。八十歳にしてこのクオリティの短篇群を書けるのはすさまじい。しかも扱っている題材が「震災」「ウクライナ」など。ああ、そうか、この方はもう50年以上も『現代作家』を続けてらっしゃるのだな。
小説についての小説「小説に関する夢十一夜」、メタフィクション「メタパラの七・五人」などなつかしいテーマも健在、さらに「ペニスに命中」や「奔馬菌」などおれが中学生のころから愛してやまない「饒舌な老人」も健在。
個人的なことになるが、筒井康隆の短編集を読むのはもう15年ぶりくらいか。ほんとうに永い間おれは小説をサボってきたのだなと痛感した。

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