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1文字1円が、めぐりめぐって10円になった話。

1文字1円の仕事が
5年かけて10円になった。



なんか、、、夢あるよね?


と思ったから、
書いてみることにした。


2019年5月、
とある仕事を1文字1円で受けたのね
(ランサーズにて)



クライアントは、
介護メディアを運営する会社で。

「介護士向けの記事を書くこと」
がミッション。


例えば

・介護士のボーナスの平均は?
・ケアマネジャーとは?
・高齢者の肺炎を予防するには?

みたいなやつ。



3~5名募集していて、
そのうちの一人として採用されたのね。


1文字1円

かけ出しの頃に
とてもありがたかった。

0.75円とか、0.5円とか、
ざらだったし。


ちなみに、この単価では、
生活できない。なので、
2円…3円…と
そこそこ実績できたら
どんどん上げてくことをおすすめする



この仕事では、15本書いた。



1本書いたら次のお題をもらい、
また1本書くといった感じ。




説明が丁寧、納期ゆったり、
修正ほぼなしというライター冥利につきる
クライアントだったのもあり。


いろいろ調べたり、
アイデアを出したり、
可能なかぎりコミット
           
…したんだけど


5本目の納品を最後に連絡が途絶え、、、


結局、自然消滅になってしまった

こういうこと、
この仕事では時々よくあるんだよね。

だから、あまり気にしなかった。




流れが変わったのは、
自然消滅から2年半が経った、ある日


なんと、、、

連絡が途絶えたクライアントから、
メッセージが届いたの。


ご無沙汰しております!
○○(会社名)の▲▲(名字)です。
以前は素晴らしい記事の数々を執筆いただきありがとうございました。
この度、私の知人から「医療・介護の記事がかけるオススメの人を教えてほしい」と相談があり、ご連絡させていただきました。
もし差し支えなければtagu様をご紹介させていただきたいと思っているのですが、いかがでしょうか?

「紹介」だなんて、はじめて



とてつもなく嬉しかった。
自分が認められたような気がして。

あと、意外だったのは、ウェブの世界にも、「紹介」で仕事もらうパターンがあったこと。



まじめにコツコツやっていると、
新たなご縁にめぐまれることがある




なんか、、、夢あるよね?



……ね?




詳しい話を聞くと、
どうやら“紹介元の社長”と“紹介先の役員”が
知り合いだということがわかった。

要するに、
同じ業界で「横のつながり」があって、
紹介してもらえたわけ。




で、紹介されたのが、
介護施設などを展開する会社。


ご要望はもちろん、
「介護関連の記事を書いてほしい」とのこと。


あ?単価交渉のチャンスじゃん


って思ったから、
ここで強気に1文字2.5円を提示してみた


「介護分野は、いま1文字2.5円で承っています」ってね。ちょっと話盛って
そう伝えた。



そしたらすんなりokが出て。

1文字2.5円、
月3本ペースで書けることになったのね

依頼元が変わったタイミングで
第一の単価アップ!



こういう感じにね、
クライアントや業務内容が変わるタイミングで交渉すると単価アップしやすいよ。
ぜひ。



なにはともあれ、2年半の時を経て、
新たな仕事がスタート。

それから約8か月。
ペース的には順調に書けてたのね。



でも、記事を書けば書くほど、
自分のなかに
“モヤモヤ”がたまってしまいまして、、、



1文字2.5円

……割に合わないな

って。


というのもね、
「介護」の記事書く時ってさ、
何十枚ものおかたい行政資料を
読む必要があるんだよね。

なので、

情報収集に膨大な時間がかかる。


その作業量に報酬が見合ってないと
感じるようになったんだよね。




じゃあ、どうするか

単価交渉するしかないじゃない?



ということで、
クライアントに交渉してみたの。

1記事書くのに膨大な資料を確認・整理する必要がありまして。予算のご都合があるかと思いますが、報酬単価をあげていただくことをご検討いただけないでしょうか?

ビデオ通話にて




で、どうなったか。というと、


言ってみるもんだね。



この交渉で、
1文字2.5円が3.75円にアップした


単価交渉で
第二の単価アップ!



情報収集に時間がかかるなど、
単価交渉は、
「理由を具体的に伝える」と効果的
だよ!
クライアントは、記事作成の作業量や大変さを
わかってないことも多いから。




ちょっと長くなったので、
ここまでを整理すると。


最初に1文字1円で受けた仕事が、
紹介先の会社で2.5円に。
さらに、単価交渉で3.75円にアップした。




じゃあ、残りの6.25円は?

というとちょっと特殊で。



実は、クライアントの会社が
採用活動に力を入れるということで、
新たに社員インタビューを担当させて
もらうことになった
のね。


オンラインで20~30分取材。
1,000文字程度のインタビュー記事作成。


この単価が1文字10円

ってわけ。


新たな仕事依頼で
第三の単価アップ!



情報記事がインタビュー取材につながった

これって、ふつうならあまりないケースだと思うんだけど、計算的な “カラクリ” があって。


前々から「インタビューの仕事もやってるんです」って、打合せの時にちょろっと宣伝しといたの。

それが晴れて仕事につながったのね。



打合せやチャットなどで
アピールしておくのはすごく大事

別の仕事を頼まれることが少なくない。

僕の場合は、「○○も対応できるので、お力添えが必要な時はお気軽にお声がけくださいね」って言うようにしてる。


(ちなみに、今回の1文字10円は「お試し価格」。本稼働では15円を予定している。)




以上、まとめると

こんな感じで
1文字1円がめぐりめぐって10円になった
って話。




あとがき

1文字1円は、低単価だ。
ライターで食っていくのは難しい。

でも、まじめにコツコツやってると、
1円が10円に化けることだってある

こういうこともあるって知っておくと、
なんか夢あるかなと思って
実体験を書いてみた。



どう?

ワクワクできただろうか?





これからも小話するんで、
よかったら、また読んでくださいね。


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