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勤労10周年のエッセイ

大学を卒業して社会人になって、10年が経った。現在、32歳。この十年間、毎日健康に、楽しく働けたことに感謝したい。お母さん、健康な身体に産んで、育ててくれてありがとう。お父さん、好きなだけ勉強させてくれてありがとう。

勤労10周年ということで、いくつか数字を数えてみたい。3つの国、6つの会社で働いた。東京が3社、バンコクが2社、ヘルシンキが1社。いちばん長いのは今のフィンランドの会社で、そろそろ丸4年になる。正社員契約が4つ、パートタイムが1つ、フリーランス契約が1つ。組織変更や買収で、途中で社名が変わった会社が2つある。タイの最初の会社と、いま勤めているフィンランドの会社だ。

2014年に東京の会社に新卒入社した頃、世間にはまだ「働き方改革」という言葉すらなかった。始業時間前に出社して、先輩の机を拭いて回った。昼休みには郵便物の仕分けをして、各階に配る。もちろんそれらの雑務に残業代はなく、というか、普通に夜遅くまで残業しても、残業代は出なかった。そういう働き方が、当たり前だと思っていたのである。フィンランド流の働き方が完璧だとはまったく思わないけれど、フィンランドの愚痴を言ったところで誰も興味がないと思うので、黙っている。

たぶんこれからも、僕は多くのことについて黙り続けるだろう。固有の人生を生きるというのは、同じような経験をしている人間がいないということだ。僕の人生とそこから生じてくる価値観は、結局のところ、僕自身にしか理解できない。他人にアドバイスもできないし、するつもりもない。

最後に、これからの人生、次の10年について。人と働くことが大好きだから、会社員でもフリーランスでも、もし起業しても、人と関わり続けていきたい。もっとインターネットとコンピューターのことに詳しくなって、人の役に立ちたい!

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