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アレルギーはなぜ起こっているのか

1.なぜアレルギーは増え続けている?

アレルギーって、何で起こるんでしょうか?

花粉に対して起こるアレルギーは「花粉症」って呼ばれていますね。

何やら花粉がやってきたら、それに対して自分の免疫反応が過剰に引き起こされて、鼻水やら目のかゆみやら、くしゃみなどが出てしまうのだといいます。

だから「花粉症」になったら、花粉と接触するのを防ぐように様々な工夫をするようになります。

花粉の多い地域に行かないのはもちろん、帽子やマスク、あるいはサングラスやゴーグルをつけてとにかく花粉と接触しないように心がけている人も多いでしょう。

でも、よくよく考えれば、花粉なんて昔から存在していたはずです。

花粉が原因だったら、帽子とかマスク、サングラスやゴーグルなどのアイテムが充実していなかった昔の方がよほど患者数が多くなりそうなものです。

でも現実は現代へと時代が進むにつれて、「花粉症」の患者数は増え続けているありさまです。花粉が原因だと考えてしまうと、何かおかしいですね。

アレルギーは「花粉症」だけではありません。卵アレルギー、牛乳アレルギー、あるいは喘息やアトピー性皮膚炎もアレルギー性疾患と呼ばれる範疇の病気です。

原因がわからないアレルギーもあるでしょう。それらはすべてわからないけど何かしらの物質に身体が過剰に反応してしまっている状況です。

であれば、「なぜそんなに身体は過剰に反応してしまうのだろうか?」という切り口でアレルギーの原因を考えてみるのはどうでしょうか?


2.細胞と人間をリンクさせて考える

いきなり話が変わりますが、ささいなことでもすぐに怒ってしまう人っていますよね。

私はよく、細胞の中で起こっていることと、人間全体で起こっていることをリンクさせます。そこに共通構造があることが多いからです。

さて今、ここでいう「ささいなことですぐに怒ってしまう人」というのは「ささいな刺激で過剰に免疫反応を起こしてしまう細胞」とリンクしています。

「ささいなことですぐに怒ってしまう人」というのは、最初からそんな状態だったのでしょうか?

もちろん、その可能性はゼロではありませんが、多くの場合は何か経緯があって、そのようになってしまっていると考えるのが妥当だと思います。

もしもその人が最初は温厚な人だったけれど、その人にとってストレスのかかる状況が次から次へと舞い込んで、次第についつい怒りたくもなるような状況になっていったのだとすれば、どうでしょうか。

ささいな刺激で過剰な反応を起こす原因は、何度も何度もストレスのかかる刺激が加わり続けていることだという構造が見えてきます。

では細胞にとってのストレスのかかる刺激とは何でしょうか。

細胞自身が持つ何らかのシステムをフル回転させなければならない状態、もしくはその状況が続いて許容範囲(キャパシティ)を超えてしまうような状態、ではないでしょうか。

具体的には処理しきれない栄養を暴飲暴食で摂り過ぎてしまうとか、身体に悪い毒物を知らず知らずのうちに摂取し続けて、解毒システムをフル活用しなければならないとか、

あるいはそうした物質的な要因がなかったとしても、精神的に思い通りにならない状態が続いているとき・・・、そんな状況が想定されます。

そんな状況にあるとき、私達の知らないところで細胞は頑張り続けいて、限界を超えたある時に過剰な反応を引き起こしてしまうのだとすればどうでしょうか。

まるで無理な労働を強いられて、あるとき反旗をひるがえしてデモや抗議活動を行う労働者、とも似たような構造にも思えます。


3.アレルギーによって気づかされること

だとすれば、アレルギーが出た時に私達がすべきことは何でしょうか。

アレルギーの原因物質を一生懸命遠ざけることはとりあえずの対処としては必要であったとしても、

本質的にしなければならないのはそこではないように私は思います。

「なぜ細胞がそんなに無理をし続けているのか」という原因を探し出すこと、ではないでしょうか。

そこに気づかずに原因物質を避けたり、出ている症状を抑える薬を飲んでいるだけだと、

まるでデモや抗議を起こした労働者達に見て見ぬふりをしたり、とりあえずのお金を配って場を収めようとしている「経営者」のようなスタンスだと思います。

ここで言う「経営者」とは、何十兆個もの細胞達をたばねる人間の脳、その人の思考とリンクしていますよ。

そんなブラック企業のような経営をするのではなく、ちゃんと労働者の言い分を聞いて、しかるべきシステムの見直しをするのが、本当にすべきことなのではないかと私は思います。

そういう意味ではアレルギーは自分の人生を見直す大チャンスです。

このまま言ったら、ブラック企業として倒産してしまいますよ、ということを教えてくれているのです。

是非とも必死に頑張っている細胞達の声を聞いてあげてほしいと思います。


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