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ワクチンに頼らない生き方を真剣に考える

1.たとえ素晴らしいワクチンが出来たとしても・・・

ウイルス感染症の流行を受けて、ワクチンを待望する声が高まってきています。

歴史的に看過できない有害事象を引き起こしてきた様々なワクチンですが、今回のパンデミックに対してはたして有効なワクチンが作られるかどうか未だ不透明なところがあります。

ただ仮に画期的な効果があり、しかも副作用がほとんど起こらないというワクチンが開発されたとしましょう。

そのワクチンによって予防できる病気は、対象とするウイルスによって引き起こされる感染症ただ一つです。

他の病気に対する予防効果はありませんし、また新たなウイルスが出現してきたら新たなワクチンを待望するしかないということになると思います。

ワクチンさえあればウイルスの恐怖から解放されると考えている人も多いかもしれませんが、

このように考えるとワクチンは根本的な問題を解決していないように私には思えるのです。

ただの一つの病気だけを克服する方法に解決策を求めるのではなく、

どの病気に対しても立ち向かえるような身体と心の使い方を身につけるアプローチを行う方が根本的な解決策になるのではないでしょうか。


2.ウイルス感染症とは本質的にどういう状態か

そんな都合のよい方法があるのかと思われるかもしれません。

しかし病気のことを考えれば考えるほどに、あらゆる病気には共通原理のようなものがあるのです。

一言で言えば、自分の身体のシステムを酷使し続けることが病気の原因です。

まるでウイルスのせいで引き起こされたかのように見えるウイルス感染症においてもそれは例外ではありません。

ウイルスによって引き起こされる発熱、咳、咽頭痛、くしゃみなどの症状は全て自分の身体のシステムが元となって発生しています。

これらのシステムにはすべて生命活動を営む上で必要な意義が存在しています。

それと同時に片方だけのシステムが暴走して秩序が乱れないように、全てのシステムに対してそれに反するような対抗システムがきちんと備わっています。

そのような複雑なシステムによって人体の「恒常性」が保たれているわけですが、

何らかの理由で片方だけのシステムを使い続けている状況があれば、次第にシステムが暴走して対抗システムで抑えきれなくなってしまう状態に至ります。

風邪のように一過性で終わるウイルス感染症は、言ってみれば「一方的なシステムの暴走に対して対抗システムが正常に機能して恒常性を維持した状態」です。

しかし同じウイルスに感染しても、いわゆる重症化が起こってしまうことがあります。それは「一方的なシステムの暴走に対して対抗システムが制御しきれなくなった状態」です。

同じウイルスが相手で、なぜこのような違いが生み出されてしまうのでしょうか。

免疫力の違いだという説明のされ方がありますが、これは本質をついていないと私は思います。

それは「今までどのように身体と心を使ってきたか」ということに由来しています。

もちろん、生まれつき免疫の力が弱いというような条件の違いはあるかもしれませんが、

それでも本質的には「今までどのように身体と心を遣ってきたか、その結果」。これが「免疫力」と称されるものの正体だと私は考えています。

「一方のシステムが暴走が対抗システムによって制御できない」という状況を生み出す要因は本質的にただ一つです。

それは「一方のシステムの暴走に気づかずにそのシステムを使い続けてしまうこと」ではないでしょうか。

その結果起こることは、「さらなるシステムの暴走」と「システムの故障」の大きく2つがあると思いますが、

いずれにしても、「自分が暴走させている」という視点に気づかないことが病気をこじらせる(重症化させる)ことへとつながります。


3.ワクチンに期待するよりもやらなければならないこと

私は医学界では珍しくすべてのワクチンに対して消極的な姿勢を持つ医師です。

ワクチンによって誘導される免疫が不完全なものであったり、無視できないレベルの重症の有害事象をきたしうることであったり、理由はいろいろとありますが、

最大の理由は、ワクチンが「すべての病気を克服させる根本原理」から目を背けさせるということにあるといってもよいかもしれません。

「ワクチンがウイルスを撲滅する」という考えに立つ限り、ウイルス感染症はどこまで言っても「ウイルスのせいによって引き起こされる悲劇」のままです。

つまり被害者意識です。ウイルス感染症を加害者意識で捉えたことのある人はおそらくほとんどいないのではないでしょうか。

だからこそ皆、一生懸命になってウイルスを避けようとしています。消毒で殺そうとしています。経済を止めてまで人との距離をとろうとしています。

人類の歴史上、ワクチンによって撲滅できたウイルスは「天然痘ウイルス」ただ一つです。これだけ医学が進歩したというのにも関わらず、です。

この不自然さに関しては私は以前次のような記事を書いています。

「天然痘も実は撲滅できていない」という仮説です。もしもこの仮説が正しければワクチンは何一つウイルスを撲滅できていないということになります。

なぜ撲滅できないのでしょうか。それは「ウイルス感染症が人間そのものの行いであり、その結果であるから」です。

ウイルス感染症を撲滅することはある意味で人間そのものを潰すことでもあります。

「ウイルス感染症は何か悪いものによってもたらされている」という被害者意識をやめない限り、

私達は自分で自分の首を締め続けるという愚考にいつまでも気づかないまま病気と闘い続ける歴史を積み重ねていくことになってしまいます。

絶滅危惧種を守ろうという活動の一方で、ウイルスを根絶させようという活動に勤しむ人間の矛盾。根絶は生態系を乱し、不可逆的な歪みをもたらします。

それはあたかも人間のシステムの一部が暴走・死滅し、不可逆的な病気へつながる構造とリンクします。

そこに気づいて、「真に行うべきは自分自身のバランスを整えること」という方向に持って行くことが、

これからの社会が向かっていくべき方向だと私は考える次第です。

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