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ファストファッションも買うサステナブルな現代人の矛盾を解決する「共有経済」とは

現代の社会では、サステナビリティがますます重要視されています。私たちの生活や環境を長期的に保護するために、持続可能な選択が求められています。その中でも、ファッション業界は特に大きな課題を抱えています。特にZ世代は環境問題に敏感とも言われる一方で、価格の安いファストファッションも購入するという矛盾も抱えています。持続可能な未来を築くための解決策を探ってみます。

ファストファッションは何が悪い?

ファストファッションは、短期間で大量の衣料品を生産し、低価格で提供するビジネスモデルです。しかし、このビジネスモデルは環境への負荷や社会的な課題を引き起こしています。ファストファッションの生産には多くの水やエネルギーが必要であり、廃棄物や汚染物質も多く生成されます。また、労働者の搾取や劣悪な労働条件も問題となっています。これらの課題は、サステナブルな未来を築く上で深刻な影響を及ぼす可能性があります。

消費者の役割

そこで、サステナブルなZ世代がファストファッションに対してどのようなアプローチを取れるか考えてみます。まず一つ目は、消費者の役割です。私たちは購買の選択によって市場を変える力を持っています。持続可能なファッションブランドやエシカルな製品を選ぶことで、環境や労働者の権利を尊重する企業を支持することができます。また、衣料品の購入を減らし、必要なものだけを買うことも重要です。クローゼットの中の未使用の衣料品を再利用したり、リサイクルに回したりすることも効果的な方法です。

企業の役割

次に、ファッションブランドと企業の責任が求められます。持続可能な生産プロセスの導入や再生可能な素材の使用、労働者の権利の保護など、サステナビリティを重視した取り組みが必要です。

また、ファストファッション業界は需要と供給の関係においても変革を求められています。需要側では、サステナビリティに対する意識を高める教育や情報発信が必要です。若者や消費者に向けたキャンペーンやイベントを通じて、持続可能なファッションの魅力や利点を伝えることが重要です。

持続可能な仕組み「共有経済」

一方、供給側では、ファストファッションブランドが持続可能なプラクティスを採用するよう促す政策や規制が必要です。環境に優しい生産方法やリサイクルシステムの導入を奨励し、ファッション産業全体のサステナビリティを向上させることが目指されます。

さらに、共有経済やクローズドループシステムの導入もサステナブルな未来を実現するための一手です。共有経済では、洋服やアクセサリーの共有やレンタルが促進され、一人ひとりが所有する必要がなくなります。また、クローズドループシステムでは、使用済みの衣料品をリサイクルし、新たな素材として再利用することで廃棄物の削減を図ります。これにより、資源の効率的な利用と環境負荷の軽減が可能となります。

最後に、教育と啓発がサステナブルな世代を育む上で欠かせません。学校や大学でのカリキュラムに環境教育や持続可能性の概念を組み込むことで、若い世代がサステナブルな思考と行動を身につけることができます。また、メディアやSNSを通じて情報を発信し、持続可能なファッションに関する意識を広げることも重要です。

サステナブルな現代においては、消費者の選択、ファッションブランドと企業の責任、需要と供給の変革、共有経済やクローズドループシステム全てのバランスが大事になってくると考えられます。

Taeko Mitamura

アパレル、小売、ECのプランナーとして活動中。名古屋出身。東京理科大学在学中に始めた仕事がきっかけでEC業界へ。2005年にMakeShopのスタートアップメンバーとして参画、マーケティング・営業・広報責任者を経て、2014年7月に独立、アパレル企画&制作会社「UNCLACK株式会社」を設立。 海外工場からODMで3万商品を揃え、在庫システムを開発。ファッションEC「COORDINATESHOP」スタート。2016年青山にアパレルショールームオープン。スタートから3年で売上額1億円を突破。2021年ネットショップアカデミーを開講し、Shopify構築などのクライアントワークを実施。2023年3月より無人古着「SELFURUGI」にジョイン。

<ご連絡先はこちら>
https://linktr.ee/taelab
Email : info@taekomitamura.com

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