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赤ちゃんを一瞬で眠らせ話題。毛布をネットで1億販売Dreamland Baby【Shopify事例】

こんにちは、今回は赤ちゃんを一瞬で眠らせ話題になったDreamland Babyをご紹介します。

創設者のタラウィリアムズは、4人のお母さんで、末っ子の睡眠のためのグッズを探していました。生後6か月近くになっても、息子のルークはまだ1時間半ごとに目を覚まし、睡眠を確保するのに必死でした。ある夜、ソファに座ってルークの上に重い毛布をかけたとき、落ち着いた顔になったことに気づきました。

Dreamland Babyをどのように始めたのか

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オンラインで検索したところ、乳児用の加重毛布がないことにがっかりしました。そこで、タラウィリアムズの義理の母が試作品を縫い、それを使用した夜、なんとルークは12時間眠ることができました!彼の睡眠がこれほどまでにすぐに改善されたことが信じられませんでした。 

このことはすぐに広まり、家族や友人の間でリクエストが殺到しました。DreamlandBabyのアイデアをスタートさせ、世界中の家族に届けることになりました。1年半後、新生児用から18ヶ月の赤ちゃん用まで、幅広いサイズが用意されています。 

最初の商品を用意するまでに何が必要だったか。

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最初の商品化するまでに1年かかりました。乳幼児向けにデザインされた着用可能な加重ブランケットの作成は、ほとんど新しいカテゴリーであるため、このアイデアを実現するために多くの時間や作業が必要でした。デザインの完成、特許の申請、メーカー探し、医療専門家に相談、すべての安全性とコンプライアンスのテストを実行し、パッケージをデザインし、ウェブサイトを作成しました。 

地元の専門店での販売を開始し、好評を博していましたが、今日、Dreamland Babyは、主にShopifyで作成したWebサイトで販売されています。2020年にはB2Cと専門小売店に両方に注力していました。 

最初はどのように販売したのか

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当初、売り上げを伸ばすためにKickstarterを実践しました。それがどのようにうまくいくかわかりませんでしたが、研究をした上、最初の商品を製造するために、約25,000ドル(日本円で300万円)を調達できました。

そのため、ウェブサイトを立ち上げる前に、すでにキックスターターによるキャンペーンとソーシャルメディアを活用したことで、販売に少し勢いをつけることができました。赤ちゃんを育てる両親は、一般公開前のDreamlandBabyをとても早い段階ですぐに手に入れることができ、とても喜んでいました。

タラウィリアムズはこのように述べています「ライブ販売した際に、Shopifyアプリから最初の注文の音が聞こえた瞬間を決して忘れません。」

どのような障害や課題があり、克服したのか

最大の失敗だったのは、キックスターターの準備中にマーケティング代理店を契約してしまったことでした。彼らに6,500ドル(日本円で70万円)を前払い料金で支払ったため、その時点で、持っていたすべての予算を使用してしまい、キックスターター直前はにほとんど枯渇に近い状態に追い込まれました。

それから数週間後、サービスが不当性に気づき、部分的な払い戻しを求めました。彼らは他のサービスで補償すると言い続けましたが、数ヶ月間結局のところなにも起こりませんでした。そのことは大きな学習経験であり、最初にどのような価値提供するか、きちんと証明してくれる機関でない限り、大きな前払い料金を支払うことはやめようと心に誓いました。


Shopifyの使用を決めたきっかけ

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あらゆるサービスの調査をしたところ、Shopifyが「ベスト」であるという記事を多く拝見していました。最も使いやすいプラットフォーム、価格、最高のカスタマーサービスであるという評判が、Shopifyの選択を確固たるものにしました。

▼Dreamland Babyが使用しているShopifyアプリとテーマ

SMSBump:顧客情報を収拾し、ROIを高める。顧客の連絡先情報を収集するために選択できる、使いやすいテンプレート、ポップアップの設定が可能。テキストメッセージを介してさまざまなプロモーションやキャンペーンを実行できる。

Fomo:現在Webサイトにアクセスしている顧客の数をサイト上に示し、製品を購入した人をリアルタイムで表示。

Pre-Order Now:事前予約された商品を購入した顧客へ、自動メールを送信できる。

PixelUnionのStartup : 現在使用中のShopifyのテーマ

サイトを開始するプロセスや、知っておいた方がいいこと

当初、「ウェブサイトの作成」に10,000ドル(日本円で約100万円)の予算を立てていましたが、Shopifyを使い始めると、基本的に必要な機能はカスタマイズが可能であり、コーディングやHTMLなどの経験がなく、自分でウェブサイト全体を作成することができました。マーケティングやPR代理店に見せれば誰もがとても美しいと言い、誰がそれを作ったのか聞かれると、創業者のタラウィリアムズ自身だと知って皆驚きました。 

ただし、1つネックだったのは、サードパーティのテーマを使用することになったため、Shopifyアプリの1つを使用したいと思った際は、Shopifyのテーマではないテーマについては、サードパーティに相談する必要があります。残念ながら、サードパーティはShopifyのようにサポート体制が築けておらず、細かな調整のためにコーディングの専門家を雇う必要があると言われています。それがShopifyの純正テーマだった場合は、Shopifyが答えてくれますし、非常に知識が豊富な上、24時間年中無休でアクセスでき、ほとんどすべての質問に答えることができます。


Dreamland Babyを成長させるために行った戦略

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ほとんどの企業は何らかのSNSが使用していると思いますが、インフルエンサーマーケティングは、DreamlandBabyとの加重毛布にとって特に重要です。特に初めての親は、信頼できる人が使う製品を使用していて、どのような利点があったか知りたがっています。インフルエンサーの話を聞くと、加重毛布が赤ちゃんをリラックスさせ、より早く眠りにつき、より長く眠り続ける、そのことをまるでリビングルームに座っておすすめを聞いているかのように感じさせます。

そして、完全に正直で透明性のあるレビューをお願いしています。毎週、使用した親からのレビューや関連情報、睡眠を取り巻く情報をメールで送信します。また、InstagramやFacebookを通じて有料メディアのリターゲティング広告も行っています。 

顧客と対話する最も効果的な方法

カスタマーサービスチームは、ReAmazeというアプリの使用を開始しました。こちらは、顧客が使用するInstagram、Facebookや電子メールとつながり、チャット機能が組み込まれています。ほぼ24時間年中無休でソーシャルに参加できるため、顧客はかなり迅速な回答を得ることができます。そして、創業者と直接話すこともあり、コミュニティを築いています。

売上高、収益情報

ドリームランドベイビーは急速に成長し、在庫不足に陥りましたが、2020年に再生産しました。2021年は100万ドル(日本円で1億円)を超える予定です。

成長の理由

人々が購入したいと思う優れた製品を準備することです。そして、多くは口コミによる紹介を受けています。
そして、マーケティングについて適切な人材を採用し、優れたシステムを導入します。正社員は創業者ひとりだけで、その他はほぼ毎週、新しい請負業者を雇っています。当初は自分でできると思っていたので、高額な人件費を避けたかったという恐れが念頭にありました。特定の分野に精通している人が訪れた際には、自分一人では決して成し遂げることができない方法でビジネスを成長させるのを助けてくれることに気づきました。

今取り組んでいること

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加重毛布は、さまざまな状態の乳幼児のを助けることができます。医療費の問題に直面している家族に、Dreamland Babyを寄付し、赤ちゃんや、その家族が快適に過ごすことができるプログラムを設定する夢があり、実現したいと思っています。

ショップを始めたばかりの人に創業者からアドバイス

経験者に囲まれることがとても大事です。正直なところ、私は何人かのメンターなしではこの場所にたどり着くことはできませんでした。私がビジネスをスタートさせる前には知らなかった人たちであり、今では最愛の友人とも考えています。あなたと同じスペースにいる他のビジネスオーナーのグループを見つけてください。他の事業主と一緒に成長することは力になります。知識は力であり、それを共有できると、たとえ個別のビジネスを運営していても、チーム全体が集まることで大きな助けになります。

私のお気に入りの引用の1つは、ウォルト・ディズニーによるものです。

「勝ち負けの違いは、”やめない”こと」 

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以上
赤ちゃんを一瞬で眠らせ話題になったDreamland Babyの成功事例でした。

みなさんのビジネスのヒントになれば幸いです。

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▼Shopifyで起業(世界の成功事例)

ご購読いただきありがとうございました。
それではまたお会いしましょう。

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Taeko Mitamura

EC歴18年。アパレルメディア、ショッピングサイトを経営しECプランナーとして活動中。

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