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食べることは生きること

私は食いしん坊です。
美味しいものに目がないです。

年を重ねて歯が悪くなったり飲み込む機能が衰えたことによって、今までのように食事を楽しめないと感じる方、多いと聞きます。
かく言う私の母もその一人。

「味は美味しいねんけど、食べられへんねん。」

その言葉から、味はそのままにどうにか食べる方法はないのかと考えるようになり、介護食士の資格を取得しました。

現在の母の歯の状況は、右側の奥歯が義歯を含めてあるという具合。

食材の選び方
切り方
火の通し方
調味料の加え方

また、

食べる時の姿勢を整えるポジショニング
食べる動作のアシストの仕方

食べるという行為に対して多角的にアプローチすることで、一度は食べることを禁止されたものの、普通食に近いものを食べることが出来るようになりました。

嚥下障害があっても、工夫次第で食べることは夢ではないのです。

どのような試行錯誤をしたかと言うと、
例えば調理の工夫。
えびは、プリプリ食感が美味しいのだけれど、嚥下障害の人には口の中で逃げてしまって噛めない、苦手な食材です。

殻を剥いただけの状態、背を大きく開いてみる、開いて潰してみる、切り込みを入れてみる、さらに切り込みも背側だけ入れてみたり両面に入れてみたり、斜めに入れてみたり、思いつくまま色々な切り方をしてみます。(⇑冒頭の見出し写真)その結果、どの切り方なら食べられるのか、あるいは食べられないのか、まずは自分で食べてみて当たりを付けてから、良さそうなものを母に提供してみます。
その際、嚥下リハビリテーション外来の医師に食べる様子を見てもらい、判断を仰ぐこともあります。挑戦することは大切にしていますが、誤嚥しては元も子もないのであくまでも慎重に。

このような、日々重ねてきたマニアックなトライアンドエラーをnoteに少しずつ公開していこうと思っています。

食べることを諦めず、生きる楽しみに繋げていきたい。そんな風に思っている方に読んでいただけると幸いです。

駒村多恵

駒村多恵instagram https://www.instagram.com/taekomamura/


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