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戦ってくれた両親~『記憶に負けず生き延びて』母からのメール~

あの時、私のために「愛など欠片もないでしょう?!娘の命を何だと思っている?!出て行け!!」毎日毎日戦ってくれた母。夜逃げするとき一緒に布団を捨てて、ボロボロな私と叔母の家まで電車に乗ってくれた母。そして すぐ 父を呼んでくれた母。母から「お願い どうか 生き延びて」とメールが入った。

「お母ちゃん。私やっと治るかもしれない」母にそう 返事を返した。私がオーバードーズした時、母が駆けつけるまで救急車も呼ばず、私の携帯で遠方の友達と5時間も 長電話をされた。私の腹を枕にして。母が到着した時私は手遅れで小腸からの緊急処置を受けた。

あれからずっと、私のアパートにいて私を守り続けてくれた母。「卯月が暴れたので今薬を飲ませて寝かせたところです」そういった虚偽のメールを、友人や仕事関係者知り合いなどに1日10件以上一斉送信されていた。それを友達に教えてもらった。夜逃げを決意したのはその時だった。

父が飛んで来て追い出してくれ、私は父と母に抱きついて、大声で泣いた。「ありがとう、ありがとう!!助けてくれてありがとう…!!」父も母も、私のためにずっと戦い続けてくれた。母は自分の身を挺して、私の代わりに戦ってくれた。こんな母親いない。こんな父親いない。私は殺されなくて済んだ。

私はどこまでも、父と母に守ってもらった。命懸けで守ってもらった。病気が重かった頃あれだけ迷惑をかけたというのに、父も母も私を見捨てなかった。それどころか、こんなにしてまで私を守り続けてくれたのだ。こんな愛情ってあるだろうか。私は両親に、どうしてもこの恩返しがしたいのだ。

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