へなちょこのまま生きてみる。（５６０文字）

へなちょこでもいいじゃない。
がんばってもがんばっても失敗して、
結局なにものにもなっていなくてもいいじゃない。

それをみてホッとしてくれるひとがいるかもしれない。
励まされてくれている人がいるかもしれない。
助けがいがある、とはりきってくれる人がいるかもしれない。

小さなころ描いてた理想の生き方ができていなくてもいいじゃない。
美しい生き方ができていなくてもいいじゃない。
あちこちをころがっているうち角が取れていいマルになるかもしれない
それも逆にかっこいいと笑ってくれる人がいるかもしれない。

あきらめずしぶとく生きていれば、
もしかして
うれしいこと、しあわせを感じること、ラッキーなことがあるかもしれない。
世界はきっと人智の及ぶところではないから。

みんなとは違うって意気込んだかと思えば
みんなとは一緒になれないって落ち込んだり

目立ちたくないくせ
日の目をみないって落ち込んだり

あっちへいったりこっちへいったり
あがったり下がったり。

そんなへなちょでもいいじゃない。

かっこいい自分の描く理想像。
それとは全然ちがっても
そのほうが結果おもしろい一生になるかもしれない。

こんなふうに詩のようなものが、涙とともに溢れてきてしまう出来事がまれにある。

なにがあるかわからないこの世界を
いっぱい味わうため、
へなちょこのまま
今日も呑気にいきてみようかな。