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生い立ち8〜26歳から27歳〜

26歳から27歳

25歳頃から
“この歳で実家暮らししてていいのかな…。
1度くらいは一人暮らし経験しておいた方がいいよな…。”と
漠然と考えていました。
生い立ち⑦で綴った不倫関係の彼からの
“お前も彼氏作ってみたら?”という提案で、
24歳頃から平行してお付き合いしていた方がいました。
その方は地元の同級生で、真面目な方だったので、
25歳の時に結婚を前提に同棲をしようと提案されました。
漠然と結婚願望はあったものの、
本当に彼と結婚していいのかと考えた時に、
やっぱり結婚したくないという結論に至りました。
人生で2度目の婚期を逃した瞬間です。わら。
これをきっかけに、母に大阪で一人暮らしがしたいと相談しました。
やはり反対していたものの、2年で帰ってくる事を条件に
実家を出してもらえることになりました。
この時私が母の元を離れなければ、
母は亡くならなかったかもしれないと思ってなりません。
母は私に依存していたので、母の生きる意味は私だったのだろうと思います。
私が遠くに行って、生きる意味を失ってしまったのだろうと。
しかし当時の私は新しい生活に胸を踊らせていました。

26歳で大阪に出てきました。
初めての一人暮らしで困ったことは
仕事がなければ家を借りれないし、
家がなければ仕事が見つからないという事でした。
母は当時定職に就いておらず、賃貸の保証人になるのを嫌がり、
えりちゃん(叔母)に迷惑をかけないからとお願いした覚えがあります。
当時も今も、賃貸を借りる時など信用が必要な時
所得や信用の低いフリーターはやはり不利だなと身をもって痛感します。
自分の選んできた道なので、受け入れてはいるのですが。
なんとか無事に引っ越しも完了し、アルバイトも見つかりました。
大阪での初めてのお仕事は、服屋さんでした。
いわゆるショップ店員というやつですね。
キラキラ見える反面、体力も精神も使うお仕事でした。
きっと接客やお洋服が好きでなければ続かない業種だと思います。
スタッフも女ばかりなので、色々ありますしね。
しかしアパレル業界で3年ほど働いていたからこそ
身についたスキルはたくさんあると思います。
・お客様に対しての基本的な接客
・お客様への声掛け、商品の勧め方などの営業的な力
・女ばかりの職場での円滑な人間関係
・周りのお店の方やメーカーさんとの関係作り
のような、人(特に女性)とのコミュニケーション能力は
ここでたくさん身についたと思います。
このお店のオーナーさまにもよくしていただきました。
初めての一人暮らしで、何事もなくやっていけたのは
この方が気にかけてくださってたのも、ひとつの要因だと思います。
スタッフは合わない方も当然いましたが、
大阪で初めて親友と呼べる子と出会ったのはこの職場でした。
他にも3人ほどはまだ友人関係が続いている先輩、後輩もいます。
このお店で顧客様だった方も1人、今は友人だったりします。
大阪に1人で出てきて、寂しい思いをしなかったのは
この職場で出会った方々のおかげでしょう。
本当に私は人の縁に恵まれていますね。感謝です。

大阪に出てきて2年が過ぎた頃、
私は大阪での生活も落ち着き、友人たちもでき、
細々ですが楽しく暮らしていました。
そこで頭をよぎったのは2年で地元に帰ると母と約束した事です。
大阪に出てきてからも2、3ヶ月に1度は実家に帰っていました。
母も私のいない生活に慣れてきたようで、仲良くやっていました。
母も帰ってきてと言い出してこなかったため、
そのまま大阪にいようと私からも地元に戻るとは言いませんでした。
そんな母と離れ離れで過ごしていた27歳の時、
私の携帯電話に祖母から
“ママ、動かへんねん、死んでるねん“と電話が入りました。
意味も分からず、地元に向かいました。
実家には母と一緒に住んでいた祖父母、
叔父叔母従兄弟たちが集まっていました。
救急車とパトカーも止まっていました。
帰ってきた私に祖母が
“ママを助けてやれんくってごめん”と。
詳しく話を聞くと、
その日1日母が部屋から出てこなかったため
不思議に思った祖父母が母の部屋に見に行くと
寝たまま亡くなっていたそうです。
よっこちゃん(叔母)が遺体を切り刻んでまで原因は調べなくていいと
願っていたので、私も同意し簡単に先生に調べてもらうと
“ほぼほぼの確率でくも膜下出血が原因でしょう。”とのことでした。
“苦しんだお顔されていないので、大きい血管が切れたのでしょう。
痛みもなく、楽に亡くなられたと思いますよ。”と仰っていました。
今思うと、母の性格にも私の性格にも向いている亡くなり方だなと。
病気で余命○年ですと言われた時には、母なら自殺しかねないですし。
でなにより弱っていく母を看取れるほど私の精神も強くないです。
周りを残して44歳で老けずに綺麗なままひとり亡くなっていく…、
私は母の亡くなり方が羨ましいです。
母の気持ちはわからないままですけどね。

長くなってきたため、1度こちらで切らせていただきます。
もしよければ続きもお読みください:)


生い立ち9〜27歳〜へ続く…

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