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7月22日 奈良大和四寺巡礼 室生寺

さて先月、安倍文殊院にお参りしました。

この時、「四寺巡礼」の笈摺おいずるをいただきました。
笈摺とは、参拝の時に着る衣服です。
また、あの世へ旅立つ時に着るものでもあります。

四寺巡礼は、安倍文殊院・長谷寺・室生寺・岡寺の4か寺に詣でます。
先月、安倍文殊院と長谷寺にお参りしましたので…
今回は夫と、室生寺と岡寺へ。

まず、室生寺にお参りしました。

室生寺は、奈良県の東寄りにあります。
南大阪にあるわが家からは、京奈和自動車道を通って車で2時間ほどの道のりです。

室生寺周辺の駐車場は、ほとんど有料です。
600円くらい。
まずは、車を停めます。

室生寺のすぐ近くには、室生川が流れています。
山あいということもあって、とても涼しかったです。

室生寺参道。
石楠花しゃくなげが、あちこちに植えられています。

室生寺の御詠歌えいかが刻まれた石。

とても静かでした。
川の流れる音がわずかに聞こえます。

宗務所が見えてきました。
拝観受付は、もう少し歩いたところにあります。

室生寺拝観料は、大人600円。
受付で拝観料を納め、境内へと進みます。

朱塗りの立派な仁王門。

仁王門をくぐると、左手に池があります。
梵字のヴァンの形をしているんだとか。
睡蓮の葉っぱがたくさんありましたが…
花はありませんでした。

池から進むと、石段が見えてきます。

自然石で作られたこの石段は「鎧坂よろいざか」というんだそうです。
それほど長い石段ではありませんが、さすがに息が切れました。

鎧坂を上ると、正面に金堂こんどうがあります。
金堂にまつられている釈迦如来立像りゅうぞうは、国宝に指定されています。

釈迦如来の脇には、薬師如来、文殊菩薩が祀られています。
こちらの薬師如来は、「西国薬師四十九か所霊場」のお薬師さんでもあります。

室生寺金堂。
平安時代前期に建てられました。

室生寺境内。
何らかのお堂。

金堂から石段を上ると、本堂(灌頂堂かんじょうどう)があります。

室生寺本堂。
こちらのご本尊は、如意輪にょいりん観音です。

如意輪観音は、腕が6本あり、片膝を立てて座っているお姿。
右ひじを膝に置いて、頬杖をついています。

室生寺の如意輪観音は、それはそれは優美なお姿でした。
それもそのはず。
大阪の観心寺・兵庫の神咒寺かんのうじの如意輪観音とともに日本三如意輪の一つとされているんだとか。

仏師を目指す夫は、長らく如意輪観音を拝んでおりました。
その間、私は本堂の御朱印をいただきました。

私の御朱印帳です。
(自宅にて撮影)

そして、室生寺でいただいた御朱印がこちら。

墨書を書いて下さったのは、女性でした。
古来のお寺は女人禁制が多くありましたが、室生寺は女性の参拝を受け入れました。
ゆえに「女人高野にょにんこうや」と呼ばれています。

そんな女人高野を表すかのような…
たおやかで、優美な墨書です。

さて、本堂を後にします。

室生寺庭園。
というか、さっきも撮った池。

緑の多い寺社は、心がリラックスできる気がします。

仁王門から見た境内。
朱塗りの赤と木々の緑の対比がきれい。

さて、ふたたび室生川を渡り…
次は「室生龍穴神社むろうりゅうけつじんじゃ」を目指します!!

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