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関西JR大回り その3 高田~和泉鳥取&和泉砂川

その1はこちら

その2はこちら

さて、関西大回り記事も、最終回です。
高田駅12時24分発の和歌山行きに乗りました。

JR和歌山線は、とにかく長いです。
12時24分に出発した電車が、和歌山駅に到着するのは…
14時36分。
2時間ちょっと、電車に乗っているわけです。

あまりにも路線が長いので、3枚に分けました。
実に30の駅!!
普通のみ!!!

高田駅を出発。
相変わらずの田園風景です。
(見飽きたとか言わないで)

事前に調べていたので、わかってはいましたが…
和歌山線の車両は、ロングシートです。

車窓からの風景を撮るためには、いちいち後ろを向かないといけない。
ちょっと不便ですが、乗客はそれほど多くなかったので、シートにゆったり座りました。

(田園の写真ばかりアップしてる気がします)

と思ったら、御所ごせ駅を過ぎたところで見えた高架道路。
これは…

京奈和自動車道!!!
車で奈良方面に行く時は、必ず走っている京奈和自動車道ですよ!!

なじみのある道路を、電車から見るのは何やら感慨深いです。

とはいえ、田園風景は見ていて飽きません。

掖上わきがみから少し進むと、川が見えてきました。

涼しげ。

和歌山線に入ってから、山が近く感じます。
吉野の山々です。

そうそう。
和歌山線は、単線です。

駅の手前。
また和歌山線は、車掌がいない「ワンマン」電車です。
なので、前の車両で運賃を精算する仕組みになっています。

乗客は箱に運賃・切符を入れるか、ICカードをかざす仕組み。
ワンマンですが、切符を確認する乗務員も乗っていました。

吉野口。
吉野といえば、もう何度も夫と訪れています。

ひとくちに「吉野」といっても、とても広いです。
桜で有名な吉野山はもとより、天川のあたりや丹生川上神社上社・中社・下社のあるあたりまで…

「吉野郡」というくくりで見ると、奈良県の南2/3くらいはあるのでは、と思います。

少々わかりづらいですが…
赤線で囲っている部分が「吉野郡」です。
広い…。

吉野口駅を過ぎると、少しずつ山深い景色になってきました。

地形図で確認すると、吉野口駅~北宇智駅までは、山の中を縫うように線路が通っていました。

ようやく五条駅に近づいたところで、道路が見えてきました。
国道168号線です。
この国道も、天川方面に行く時に車で通ります。

のどかですなぁ…。

五条駅で、たくさんの女子高生が電車に乗ってきました。
近くに、県立五条高校があります。

隅田すだ駅。
この駅から、和歌山県に入ります。

窓の外は、相変わらず田園風景。

見渡す限りの田んぼ、そして山。
しかし、紀伊山田駅で面白いものを見ました。

モザイク…???
左は高野山の根本大塔、右はたぶん和歌山城…

こちらは、白浜の円月島ですね。
それにしても、見事なタイルアートです。

ちらっと調べてみました。
このタイル絵は、2004年に駅の最寄りの学校である紀北工業高校の生徒が寄贈したんだとか。
殺風景な無人駅の雰囲気を向上させるため、作られたんだそうです。

実際に見るより、写真の方がハッキリと見えます。
それにしても…
すごい。

なるほど、だからこの駅から男子高校生がたくさん乗車してきたのか…。
ドア近くにいた美少年は、眼福でした。
(腐り気味)

遠くに見えるのは、おそらく紀伊山地。

和歌山県に入ったあたりから、少しずつ「桃畑」を多く目にするようになりました。
桃は、和歌山県の特産のひとつです。

おっ
朱塗りの駅舎が。

JR和歌山線・妙寺みょうじ駅です。
なるほど…丹生都比売神社にうつひめじんじゃの参詣道入口になるんですね。

妙寺を過ぎると、あたりは桃畑ばかり。

と思ったら、ミカン畑もありました。
ミカン畑の上を通っているのは、京奈和自動車道です。

吉野川は、和歌山県に入ると「紀の川」になります。
第1級河川です。
和歌山県かつらぎ町で電車は、紀の川、国道24号線と並行して走っています。

和歌山県の車窓から。

BGMをお楽しみください(笑)

朝からずっと電車に乗っているのに、130円の切符。

ひたすら、桃。
あと少し経てば、ブランド桃「あら川の桃」が出回ります。

桃の木に、袋がかけられています。
この袋は、桃の果実に虫がつくのを防いだり、強風や強い日差しから守るためにかけられます。

おっ
紀の川に井堰いせきが。

これは、岩出頭首工いわでとうしゅこうという設備なんだそうです。
ここでいったん、紀の川の流れをせき止め…
水路を伝って、近隣の田畑を潤しているんだそうです。

これは後で知ってわかったことです。
大回りをしていなければ、知らなかったこと。

さて、終点の和歌山駅が近づいてきましたが…
相変わらずの田園風景です。

どこまでも続く田園風景。
(何度書いたことだろう)

和歌山駅直前になって、ようやく県庁所在地らしく(?)なってきました。

そして、14時36分。
和歌山駅到着!!!
乗ってきた電車は、五条まで折り返し運転になるようです。

さて、ここで阪和線に乗り換え…なのですが。
和歌山駅には「中間改札」なるものが存在します。
和歌山線は無人駅が多く、また電車もワンマンなので、不正防止のために設置された改札なんだそうです。

だがしかし。
中間改札で切符を通すと…
一巻の終わりです。
「大回り」が成立しないばかりか、和泉鳥取駅~和歌山駅までの運賃を払う必要があります。

だがしかし。
今回は「大回り」について調べていたので、大丈夫です。
幸い、中間改札付近に女性の駅員さんがいたので、

「すみません、大回りなので開けていただけませんか」

とお願いすると、

「大回りですね、ありがとうございます」

と、快くゲートを開けてくれました。
いえいえ、こちらこそありがたい。

さて、私にとってはおなじみの、阪和線ホーム。
天王寺駅ほどではありませんが、JR和歌山駅は学生の頃模擬テストの会場が近くにあったこともあり…
時々利用していました。

さて、和歌山駅から和泉鳥取いずみとっとり駅までは、あと少し。
14時40分発の、紀州路快速に乗りました。
久しぶりのクロスシート!
座りやすい!

紀の川の支流でしょうか。

和歌山市の町並み。

紀の川を渡ります。
河口に近いので、川幅が広い!!

渡りました。
紀の川を渡ると、六十谷むそた駅に到着します。

六十谷には、夫とよく行く中華そば屋「丸高」があります。
また行きたいなぁ。

六十谷駅を過ぎ、紀伊きい駅を過ぎる頃から、電車は山道に入ります。

少しずつ、高度が上がっていきます。
雄の山おのやま峠を越える形で、大阪府へ入ります。

山の中。

府道と並行する形で、線路が敷かれています。
この道路は、かつて通勤のため、毎日車で走っておりました。
けっこうな峠道です。
(余談ですが、毎日タイムアタックをしておりました)

14時59分、和泉鳥取駅到着!!!
大いなる「大回り」、ここで完了です!!

和泉砂川いずみすながわ駅の、たったひとつ隣なのに。
この駅に来るために、私は何という遠回りをしてきたのでしょう…
(感無量)

朝から買った切符。
この切符とお別れするのは、少々寂しい気もします。

和泉砂川、天王寺、奈良、桜井、高田、和歌山…
色んな思い出を作ることができました。
ありがとう、大回り。

無事、和泉鳥取駅の改札を出ました。
実はこの駅、夫の地元でもあります。
かつて夫は、大阪市内の調理師学校に通うため、毎日この駅を利用していたそうです。

当然ですが、朝からずっと禁煙していたので…
どこかで一服できる場所はないかなぁ、と思いましたが。
なさそうなので、ふたたび駅に引き返しました。

そして再び切符を買い、15時19分発の紀州路快速・京橋行きに乗りました。

地元の田園風景。
(さすがの私も見飽きてきた)

とはいえ、田んぼのところどころに見える「小屋」は、泉州地方ならではのものです。

この小屋は「たまねぎ小屋」といって、稲作の裏で作られる「泉州たまねぎ」を保管する小屋なのです。
私が小さい頃は、市内のいたるところにありましたが…
少しずつ田んぼも減って、たまねぎ小屋もあまり見かけなくなりました。

というか、泉州たまねぎ自体の生産量が、昔に比べてかなり減ったというのもあります。

15時22分、和泉砂川駅に到着!!!
これで、ぐるっと1周したことになります。

ああ長かった!!!
でも、楽しかったです!!

のちほど、雑感を書きたいと思います。

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