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夫と私の食事情~違っていても、それでいい

夫とは、同居3年+結婚10年。
計13年の付き合いである。

しかし、これだけ長い期間一緒にいても、相容れないもの。
それは…

「食の嗜好」

である。

夫は中学校を卒業後、すぐに調理師専門学校に進んだ。
その後は割烹、寿司屋で働いた経験を持つ。

ゆえに、「和食の舌」なのだ。

対し私は、完全に「洋食の舌」を持っている。
好きなものはグラタン、ハンバーグ、パスタ…

夫とは真逆だ。

しかも私は、ジャンクフードも割と好きなほうである。
カップ麺、冷凍食品、総菜…
日清UFOとかカップヌードルとか、最高に美味い。

だが夫は、「できればダシを取って」きちんと料理を作りたい人である。
そんな夫の口ぐせは、

「料理屋では、こうやるねん」

…だ。

そんな夫だから、家庭料理にもうるさい。

「家庭料理なんて、『まかない』でええねん」

と、夫は言う。

ちょい待て。
料理屋の「まかない」って、何やねん。

「料理屋の『まかない』ってな。交代で作らされるねん。ほんで、料理長とかに味見されて、色々教えてもらうねん」

おい。
料理屋の「まかない」を、家庭に持ち込むな。

ことわっておくが、私は料理が苦手なほうではない。
ホワイトソースはバターと小麦粉を炒めるところから始めるし、その気になればブラウンソースだって、作れる。

グラタン、ハンバーグ、パスタ…
このあたりなら、美味しく作れる自信はある。

だが。
完全「和食」の夫は、私の得意料理を受け付けてくれない。

ここ数年、私は夕食のメニューを夫に確認することにしている。

「晩ご飯、何がいい?」

そう聞いてから、買い物に行くのだ。
夫のリクエストは、たいてい和食。

だが私は、洋食の方が好き。

結果。
夫の夕食と私の夕食、違うものを作る日がある。

例えば夫は焼き魚と白ご飯、私はパスタ。
しかしそれは、苦にならない。

お互いに「好きな物」を食べているし、無理に合わせる必要もないのかな、と思っている。

このことを職場で話していると、

「手間じゃないですか?」

と聞かれた。

いや、まったく手間ではない。
お互い好きなものを、おいしく食べることができるのだから。

そうそう。
「調理師専門学校」に通い、「調理師免許」を所持している夫であるが…

料理屋で仕事をしなくなって20数年。
現在はすっかり「ペーパー調理師」である。

先日もがんばって、何やら料理を作ろうとしていたが、結果は惨敗。
「何やらよくわからない食べ物」が完成していた。

#おいしいはたのしい

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