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おすすめの洋書(9)When you Look Up

読みやすさレベル:YL2.0程度
総語数:約2700語

Decur作のこちらの絵本、大きいサイズで図書館でひときわ目に留まりました。表紙からもうすでに美しい絵だということがわかり、中身にもすごく期待していましたが、読んでみると絵の美しさだけでなくストーリーもとても良いものでした。

Decurはアルゼンチンの作家さんで、ストーリーも、登場人物の名前からそちらの地域を舞台にしたお話なのかなと思います。

常にスマホを見ている主人公の少年が引っ越していくところからお話しははじまります。リアルな現実を漫画スタイルで、ふきだしやコマ割りで描き、新居で見つけた1冊のノートに描かれた空想は、ページのカラーをガラリと変え、貼り絵とシンプルな黒い線で描いていきます。それらを繰り返して最後、その空想と現実が一つになっていきます。

読後感はほっこりというよりは私はしんみり、という気持ちになりました。別に悲しいお話ではないですが、静かなストーリーの中でノートの作者と少年が出会い、少年の人生を変えていく。ノートの作者は老いていく。寂しさや将来への明るい希望が入り混じった最後でした。

ページ数は多めの絵本ですが、美しいイラストとやさしい英語でどんどん読み進められます。読了後はDecurの別の作品も読んでみたくなり検索してみましたが、まだ制作されているのはこの1冊だけのようです。

作家読みしたくなるほど良い絵本でした。自信をもっておすすめします。

#読書の秋2022 #When you Look Up

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