戦闘機を叱りつけた

こないだ航空自衛隊 各務原基地に電話した。


彼らはよく 戦闘機を飛ばす。

朝の10時ぐらいや お昼などに戦闘機を飛ばすのだが、ものすごい騒音を立てて飛んでいく。

轟音と言った方がいいだろうか、雷のように大きな音で、耳が痛くなる。

僕は 聴覚過敏という症状を持っている。とより耳が過剰に敏感である、とてもよく聞こえるのだ。


そのため 自動車の走る音 もとても苦痛に感じる。

だから自動車なんかを頻繁に毎日のように運転する人はあまり好きじゃない。騒音 郊外であることを認識する 乗ってるバカだと思う。


とにかく 耳が良すぎるので 戦闘機の轟音がとても苦痛である。頭が痛くなる。非常に迷惑。

さらに 戦闘機の場合 予告もなく突然飛んでくる。

それなのでその雷鳴のような 轟音が通り過ぎていく 数分間、どうしたらいいかもわからずにあたふたするのである。

飛行機は飛ばすなとは言わないが、練習 自体は否定しないが、もっと高いところを飛ばしてほしい、あるいは対策を練ってほしいということを依頼するために各務原基地に電話した。


今日 担当の人から連絡があった。

あまり話は伝わっておらず、また1から聞かれそうだった。


聴覚過敏になること 戦闘機の音がうるさいことは認識してくれていた。

ところが それが本当に戦闘機だったかどうかを確認しようとする。

そうした日に 戦闘機が飛んだんですか とんちんかんなことを言うので、そうではないよと答える。


そこからまた話が始まったので 時間が取られた。


その担当の平さんが言うには、国が決めている施策通り 飛行機を飛ばしている。テストとして飛ばしている。

音で迷惑をかけているのは存じ上げているが、申し訳ない。

近隣の住民に迷惑かからないように最善の努力は尽くしているので、了承して欲しいということだった。


いやそんなの最善の努力はしているとは認められないですよと僕は答えた。


この辺に住んでるのは僕だけじゃないし、きっと 大勢の人が迷惑してると思う。高いところを飛ばして音を少なくするとかそういうことができないならもう飛ばすのやめなさいよ。


と僕は言った。


すると 平さんは昔はこの辺は 原っぱで住宅地 なんかなかったんです というので。


ない 自分たちがそこに 先に来たから 後から人たちに迷惑にかかったところで あの飛行機を飛ばすことはやめないって言ってるんですか と僕は言った。


なんだその理屈はと思った。


そこでこう返した。


平さん基地の近くで買い物したりしませんか。食事しに行ったりとか誰かその住民の人と関わったりとかすることありませんか?

その人たちのことを後から来たから、迷惑 帰り みず 飛行機を飛ばす ってどうなんですか?


各務原イオンとかで買い物しませんか?

自衛隊の人だってあそこで買い物するでしょ。

あなたたち 後からできたっていう その住宅地の人とかその近隣の人たちの恩恵に預かってるじゃないですか?


それなのに後から来たから 戦闘機の轟音で迷惑をかけたっていいじゃないか って理屈は通らないですよ。


と説得した。


しかし今度は、


平さんは国が決めた通り やりますので、という。


僕は全く 腑に落ちないので、国に逆らうって 方法もあるじゃないですか、いや その国 って誰なんですか 誰が決めたんですか と聞くと、


防衛省とか総理大臣とかですかね という。


ならその防衛省とか総理大臣にやめてほしいって言ってる人がいるんだけどって 問い合わせてからもう1回 連絡してくださいよ と僕は言った。


すると 平さんは、私にはそんな権限がないので という。


ますます この人大丈夫かなと 危惧した。


国が何て言おうが 飛行機を動かさなければそれでいいじゃありませんか と僕は言った。


僕が何か 腑に落ちなかったのは、平さんが国だとか 総理大臣に責任を転嫁してるからだ。


責任転嫁をされたことに全く納得がいかなかった。


はっきり言ってしまうと お前がそれを決められないなら決められるやつを電話口に出せよ。

ということである。


平さんにはこんな話もした。


僕の家に騒音を届けているのは迷惑で、でもやめてくれないってのは 例えば、平さんの家の前でスポーツカー やら 戦闘機やら ドラム やらをスピーカーで音を拡張してガンガンやったら平さん 困るんじゃないですか?やめてくれって言いますよね?

場合によっては 警察呼びますよね?


 平さんはそうですね やめてもらえますねっていうといった。


それでもやめてくれないって とても困るんじゃないですか そんなことありますか。言われた方はやめますよね。

僕は聞くと、平さんはやめるかどうかは分からないですけど。


と、とぼけ始めた。


そこでもし飛行機で騒音を立てることをやめないのであれば、あんな音ははっきり言って 暴力 なんだから、僕も 自衛隊の各務原基地の近くに行って自衛隊の人を見かけたら、包丁で刺したりとか後ろから殴りかかったりしますよ。

これは脅しじゃなくて、暴力を振るってきて それを押し通す って言うんだから こちらだって暴力で応じるしかないですよね。


戦闘機を飛ばす しか ないその選択肢が 一択しかのであれば、だって 報復で暴力をふるいに行く っていう選択肢しかありません。


そのことを宣言しますと言った。


平さんはそんなこと宣言しちゃうんですか という?


しますと言った。


それから 次の話は、最善の努力を測ってるって言うんであれば、飛行機を飛ばさないって方法もあるんだし、他にも 中部 セントレア空港 知ってますよね?


セントレアは飛行機が 飛ぶ 音が 住宅地とかに迷惑はかからないように、海にわざわざ 埋め立てちそこに建設したじゃないですか。


各務原基地 だって どっか遠くで住宅地のないところで飛ばしたらどうですか。

飛行機を飛ばすところを各務原基地 じゃなくたっていいわけだから、この場所を選んでくださいよ。


テストしたいんであれば あんたたち 空母 とかも持ってるんだから そこでやればいいじゃないですか?


と言った。


すると 空母は一時的なものなのでとか平さんは言い訳をする。


続けて こんな話をした。僕セントレアに行ってジャンボでやっときは見たことがあるんですけど、ジャンボジェット機は全然嫌じゃないんです その音は。


なぜなら ジャンボジェット機は人に危害を加えるようには作ってないから。


全く 攻撃的な音に感じないんです。


だけど 戦闘機が通る音はとても攻撃性を感じる。


聞いていて不安になる。


今のところ 戦闘機なんか飛ばす理由もないじゃないですか。


僕は言った。


そうすると 平さんは もし攻撃された時とかにそれを 反撃するために戦闘機のテストをしていますという。


だからその攻撃性が近隣の住民に迷惑をかけてるって言ってるの。


まだ起きてもいない 誰かの攻撃 戦闘に対して反撃する練習をするために、何も迷惑をかけてない 近隣の住民がその攻撃的な音を聞いて迷惑をしてるんじゃないか。


だから戦闘機を飛ばすこと自体はっきり言って 諸刃の剣なんですよ。


相手を攻撃するようで 自分たちも攻撃している。


だからやめろって言ってるの 滅多に飛ばすな 半年に1回ぐらいにしろって言ってんの。


と言うとだけどそれを あなたの主観であってと平さんは返す。


そこで 主観じゃないじゃないですか と 僕は返した。


戦闘機がどうのために 何の目的で作られたっていうことを客観的に考えれば、ジャンボジェット機とは全然違うものであるということがわかるでしょ。


ジャンボジェット機は平和的利用をして人を運搬するために作られているけれど、戦闘機ってのは誰かに危害を加えるために作られてるんでしょ。


どっかの誰かが攻撃をしてきて それをやり返せし回収するために戦闘機飛ばしてるんでしょ?

攻撃しようとしてるんでしょ 危害を加えようとしてるんでしょ 殺めようとしてるんでしょ。

だから戦闘機の音に攻撃的な面があったっておかしくないじゃないですか とは言ってない。


平さんそんなこともわからなくなっちゃったんですか?

と僕は言った。


もうほんとやめなさいよ。


平さんは こんなことも言っていた。


自衛隊をなくせってことですか と僕に聞く。


そんなことは言ってないですよ。


自衛隊だって誰かの役に立ってるし 全てをなくせとは言ってない ただ人に攻撃的なことをしたり迷惑をかけるのはやめろって言ってるんですよと僕は言った。


例えば家の近くで工事とか騒音を建てる時 ご迷惑おかけしますと言って触れ回るじゃありませんか。


事前に工事があって迷惑をかけることを人々に伝えて それから 工事をするでしょ。


でも 戦闘機を飛ばす時は突然じゃないですか 近隣の住民に何月何日 何時に 飛行機を飛ばすから 騒音をかけるけど ご理解くださいってちゃんと振り回ってますか?


と僕 は 平さんに聞いたら 平さんは、知らせる 時もありますという。


嘘くさかったので、あったら次から飛行機を飛ばす前に事前に僕に連絡をくださいと僕は言った。


そうすると 平良さんは通常訓練でお知らせすることはありませんね という。


僕は内心 お前本当に大丈夫か こいつ頭と思った。


もし今まで話したようなことをわからないんだったらあんたは本当に頭おかしいよ 平さん。


人に迷惑をかけておきながら 迷惑をかけ続けて申し訳ないと思ってるなんて そんなの通用するわけないし そんなことも分からなくなったんならもう やめちまえよ」って言った。

この人もわからない わからないを繰り返すので、僕は分からない 分からないでつき通すつもりでしょ。


俺そんなの絶対に認めないよ と迫った。


上司に伝えておきますので という。


いや 俺は伝えて欲しくて電話してるんじゃないの 伝えるだけで終わらされられたらこっちは困るの。


やめるとか頻度を下げるとかもっと高い高度のところを飛ばすとかそういうことをやってくれって言ってるの。


と僕は言った。


平さんは僕にこんなことも言った。


ジャンボジェット機だって飛んでるし、時たま 今飛行機が飛んでるけど お前んとこじゃないかと連絡があるという。


平さん 終わってるなと思った。


ジャンボジェット機 なんて 3万 M ぐらい上を飛んでくでしょ、音だって本当に小さいじゃないですか。

僕ジャンプで時に攻撃 性を不安を感じたことありません。

なぜなら ジャンボジェット機を飛ばしてる人は近隣の住民に十分配慮をしているから。


だけど 戦闘機は数百メートル上でしょ。

せいぜい1キロぐらい上じゃないですか。

音も轟音でしょう そして攻撃的でしょ。

そして 周りの住宅の方が後にできたからと言って周辺の住宅に配慮していない戦闘機。


それを 同じ土台に乗せて話すなんて 平さん ほんと 大丈夫です?


あ この人もう本当に物事がわからなくなってるんだなと思った。


おそらく今まで生きてきて わからないふりをいっぱいしてきた人なんだろうなと思う。


そして大事なこともとうとう わからなくなって、あのバカでかい音のする飛行機を飛ばすことをやめるということすら選べない人間になったんだなと思った。


最後の方で平良さんは じゃあどうしたらいいんですか と 僕に聞く。


僕が だったらやめればいいじゃないですか 飛ばすのと言うと黙った。


僕は今度平さんのことを指摘することにした。


ただ平さんねまず ボソボソしゃべるんじゃなくて ハキハキ喋ってください。


全く 平さんの存在を感じないんですよ。


亡霊みたいでお化けみたい そこにいるのかどうか よくわからない生命力を感じないです。


もっと生き生きとしてくださいよ と言った。


すると あなたに従うことはありませんので という。


従わなくたっていいけどあなたが今 ぼんやりしてることだけは分かっといてください。


平さんは返す言葉も見つからないのか 何かを考えているのか 観念しているのか 沈黙の時間を多く取るようになった。


なんでこの質問に対して黙り込むんですか と 僕は追求したかあんまり 答えなくなっていた。


やめてもらいたいと思ったがそれは 平良さんにはできないと言うので、ここまでの話をちゃんと 事細かに 上司や 関係者の方に伝えてくださいとお願いしてありがとう と話を終わらせた。


それから 5分ぐらいするとまた戦闘機が飛んできた。

僕は 平やりやがったなと 一瞬思ったが

戦闘機はとっても優しくて静かで穏やかな音を立てて飛んで行った。


今までの攻撃的な人の不安を煽るような 轟音ではなくて。


聞いていて心地の良い 安らかな音を立てて飛んで行った。


きっと僕の思いが彼らに通じたんだと思う。


平さんや航空自衛隊の人 飛行機のパイロットの人だってやればできるのである。


攻撃に対して攻撃で返さなくたって、平和を作り出すことはできるんだろうな と 今思う。


終わり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?