髪は紙とて容姿も用紙。
行ったことのない美容院に行くと、
まず始めに、カウンセリングシートなるものを書くことになる。
こだわりはありますか?
気になる部分はありますか?
毎日お手入れはどのようにしていますか?
ありません、ありません、してません。
ことごとく否定の言葉を並べていくと最後にチェック項目が現れる。
□ 会話は無しでお願いします。
もちろん会話は無しでお願いしたい時はある。
だけどその□にチェックを入れる勇気はない。
なんだか失礼な気がして、申し訳ない気がして、絶対に無理。
だからね。考えたのよ私。
あれがもし逆に、
□ 会話したいです。喋りたいんです、私。
そう書いてあれば、チェックを入れないことは、できる。かなりできる。
チェックを入れてきっぱりお断りするのと、
チェックを入れないことでお断りするのとでは全然違う。
チェケラッチョとミケランジェロくらい、違う。
いつかそんな記載のある、気の合うお店に出会えるかもしれないし、
□ チェックがなければ、お口はチャック。ヘイ、ヨー。
あるいはこんなノリノリな項目に出会う日がきたら、
思わずチェックを入れて、思い切り会話を楽しんでしまうかもしれない。
要チェック。ヘイ。ヨーチェック。
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