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糖質:私たちの体にとって大切なエネルギー源

糖質と聞くと、つい砂糖や糖尿病、肥満などをイメージしてしまい、悪い印象を持つ人も多いかもしれません。しかし、糖質は私たちの体にとってなくてはならない存在であり、脳や神経系、赤血球、筋肉などの重要なエネルギー源なのです。

糖質の種類

糖質は大きく分けて3種類に分類されます。

単糖類: ブドウ糖、果糖、ガラクトースなど。最も基本的な糖質で、体内に吸収されやすい。

二糖類: ショ糖(砂糖)、麦芽糖、乳糖など。2つの単糖類が結合したもので、ショ糖は砂糖としてよく知られている。

多糖類: でんぷん、グリコーゲン、食物繊維など。多くの糖分子が結合したもので、でんぷんは主食である米やパンなどに多く含まれる。

糖質の役割

糖質は私たちの体にとって様々な役割を担っています。

エネルギー源: 糖質は体内で分解され、ATPというエネルギーに変換されます。このエネルギーは、体を動かす、体温を維持する、脳を働かせるなど、生命活動を維持するために必要なものです。

脳のエネルギー源: 脳はエネルギー源として主に糖質を必要とし、体全体の約20%のエネルギーを消費します。

筋肉のエネルギー源: 運動時、筋肉は糖質を分解してエネルギーを得ます。

食物繊維の役割: 食物繊維は消化されずに腸内を進み、善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えます。また、便秘解消やコレステロール値の低下など、様々な効果が期待できます。

糖質の過剰摂取と不足

糖質は大切な栄養素ですが、過剰摂取や不足は様々な問題を引き起こします。

糖質の過剰摂取: 糖質を過剰摂取すると、エネルギーとして消費されなかった糖質は中性脂肪として蓄積され、肥満や生活習慣病の原因となります。

糖質の不足: 糖質が不足すると、エネルギー不足による疲労感や集中力の低下が見られ、また、ブドウ糖が必要な脳・神経で供給不足が起こると、意識障害を起こすこともあります。

GI値とは

GI値とは、食後の血糖値の上昇速度を示す指標です。GI値の高い食品は血糖値が急上昇し、糖尿病などのリスクを高める可能性があります。

まとめ

糖質は私たちの体にとってなくてはならないエネルギー源であり、健康維持のために適切な量を摂取することが重要です。糖質の量だけでなく、GI値にも意識して、バランスのとれた食事を心がけましょう。

参考情報

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html

農林水産省「糖質の働きと量」https://medical.taisho.co.jp/special/materials/carbohydrate/carbohydrate_kitanihon.pdf

一般社団法人日本疫学会「GI値と健康」https://www.investing.com/etfs/jepi

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