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【日記】±5kg


詳細は省くが、自転車を買った。

3万弱


財布の紐がウォンバットの尻より固い唯坂にしては、稀に見る大散財である。


高校在学中に原付の免許を取得し、卒業と同時に普通自動車の免許を取得した僕は、かれこれ10年以上エンジンに頼りきった移動手段をとってきた。


四捨五入すれば三十路も見えてきた (うわぁ、考えたくない) 肉体が今さら人力駆動の二輪車に耐えられるのだろうか。


そんな懸念もあり、少し試運転するべく、日もとっぷり暮れた19時過ぎの夜の街へ漕ぎ出した。


…軽く5分ほど走っただけで、全身から滝のような汗が吹き出してくる。

僕ってこんな代謝よかったっけ。

太ももの筋繊維、その一本一本がはち切れんばかりに張り詰めている。


中学生の頃はこんなにキツくなかったはずなんだがな。

そりゃ、あの頃に比べたら20キロくらい太ったけどさ…(現在85キロ)


1時間ほど近所を走り回って、帰る頃にはシャツが絞れるくらい (比喩ではなく絞れた) 汗だくになっていた。

夜でこのレベルだったら、日中乗ってたらとても人前に出られない状態になってしまうのでは?


…ともあれ、久しぶりのいい運動にはなった。

水分も抜けたことだし、多少のダイエットになったんじゃないか?と思い立ち、体重計に乗ってみる。


画面に表示される、『80』の文字。

えっ、一回で5キロ痩せた!?

あと16回自転車に乗ったら、理論上僕が消滅するほどの絶大な効果。


「自転車どうだった?乗れた?

僕の身体能力をナメ腐っている母が横から声をかけてくる。


「1時間乗っただけで5キロ痩せた。怖い」

「えぇ?ちょっと見せて」

デジタル体重計のセグメント数字を一瞥し、母は少し驚いて言った。


「…よく見なさい。これ80じゃなくて90だよ」


…あ。

確かによく見ると、
8だと思っていた数字は9だった。


90キロ!?


今の僕、90キロあるの!?


しかも運動した直後だぞ。

5キロとは言わずとも、1〜2キロは落ちてて当然くらいの自負はある。

それで90キロ!?


「あんた太りすぎだよ。食べる量を減らすか運動量を増やしなさい。」

そんな至極当然かつ残酷無類な宣告を下し、母は部屋に戻っていった。


実は僕、太ってる人の方が好きだし、

自分自身もうちょっと丸かったら可愛いのにな〜と常々思ってはいるが。

気付かないうちに5キロ太ってて、あまつさえその自覚すらないとなると健康面が不安になってくる。


そんなわけで、しばらくは積極的に自転車で移動していこうと思う。3万もしたし。


とりとめない近況報告でした。


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