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【カンボジアの学校へ行こう!29】 #誰もが舞台で輝ける!?#保健研修でロールプレイ劇#(空回りしない)熱血先生応援プロジェクト

初めてのことを勉強してもらい、それを好きになってもらわないといけない時、結局それは、やってみて「楽しい」ことである事が求められます。

体育が雨天中止になった時に行われた記憶のある「保健体育」の授業ですが、日本以外では、先進国を含め、ほとんどの国では普通に行われていません。カンボジアの公立学校でも、もちろん行われておらず、外資系私立のインターナショナルスクールでも、からだと心の健康というテーマを飛び越え「Health & well being」というボンヤリとした最先端の枠組みの授業が行われているような状況です。

ある国に元気になってもらう支援をするにあたり、国の基盤は「人」。
そしてその基盤が丈夫でなくては成るものもならない。ってなことで、丈夫な心とからだを作るための「学校保健」を普及させるプロジェクトを始めたわけです。

多くの教育系NGOが、学校建設などの箱物(ハード)への支援をする中、私たちの団体は、10年以上のあいだ、奨学金やカリキュラム開発など、ソフト面の支援にこだわってきたのですが、今回は「保健」 を普及するにあたり、「保健室」と「保健授業」、つまりハード面とソフト面の両方をサポートし、両方が両輪のような型で、定着する道を模索することにしました。

授業については、紙芝居を使った劇場型の授業スタイルを定着させているのですが、保健室については、日本の保健室とは同じような考えにはいきません。

救急箱を提供し、応急処置を指導したとしても、備品を補充する宛もありません。地方だと最寄りの病院が、20kmも離れていて通うのも容易ではありません。「学校保健室」は病院との連携であったり、教育機関である故に、地域住民への教育指導のニーズも抱えているのです。

地域住民参加型の保健室。誰も体験したことのないことを(わたしもない)、リアルに自分ごととして体験として学習してもらえる手段を模索しました。

そんなとき、チームのメンバーで、一番NGO活動に造詣の深い、オカッパ書房に「ロールプレイ」の提案をいただきました。
すごくハニカミ屋で奥ゆかしいいカンボジア人でしたが、芸術クラブの実施の中で、舞台に上がると人が変わったように役柄を演じる、返信願望の強い一面を発見していました。

「よし、ここは彼らの長所を活かして。。。。」

保健室研修に参加したのは、地方の10の中学校から、校長と若手教員、それにコミュニティーの代表1名。6名ずつに分かれてもらい、こちらで用意した保健室に因んだ「お題」(以下)と、生徒役、保健担当教師役、地域住民A役、保護者役、保健所職員役。。。などの配役を与え、シナリオ作成からやってもらいました。

学校で、事件発生。。。。あなたたちはどうする⁉️
○  女子生徒が学校で腹痛を訴えたら、どうする?
○  保健室に必要な経費が不足している、どうする?
○  僻地の学校で生徒が木から落ちて負傷、どうする?
○  男子生徒が失恋し大きな痛手を。どうする?
○  役所が学校の周りのゴミ問題を指摘。どうする?

いずれのグループとも怪演が光ってました。笑

どうでしょうね?
初めての「保健室」運営を、自分ごととして体験いだけたでしょうか?!

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