【カンボジアの学校へ行こう!32】 #先ずは大人が楽しむべし#保健委員会コミュニティー活動2#熱血先生応援プロジェクト(空回りしない)
◼︎ 地域住民と一緒に「学校保健活動」
単なる医務室ではない、カンボジアの田舎の現状にマッチした、多機能な「学校保健室」づくりを目指しています。
教師を含めて、殆どの住民は保健についての教育を学校で受けたことがありません。また最寄りの医療施設が悪路の20km先にしかないことが殆どです。そんな事情もあって、地域の人々にも保健室の「教育としての保健活動」を体験していただくイベントを、定期的に開催しています。
⬆️今回の学校保健イベント様子動画(05:50)
1) 授業参観(かみしばい保健授業):
カンボジアの公立学校では授業参観はありません。紙芝居を使った保健の授業を見てもらいアドリブの効いた演出を大いに楽しんでもらいました。
今後は生徒が、授業と並行して、定期的にコミュニティーの大人のために保健紙芝居を実施していきます。大人だって勉強するのです。(月1回)
2) 大人の健康診断:
糖尿病の多発が社会問題となっています。BMI(身長・体重)と血圧を定期的に記録していくことで成人病を予防!(月1回)
「学校に行って紙芝居見て健康についての勉強して、体の健康状態を知れるんだったら頻繁に学校に寄らせてもらおうかな。。。」
と思っていただくのがねらいです。
3) 大人の運動会:
みんな運動不足です。日本財団の「遺贈プログラム」で寄進いただいた屋根付き運動場を使って、教師と保護者がチームワークを発揮。汗と涙で結束はさらに強くなる!(年1回)
日本だと、今やセキュリティーの観点から、保護者以外の大人の入校は制限されていますが、カンボジアは昭和の日本のPTAのように、教育環境の持続的開発にコミュニティーの力を必要としています。学校と地域のWinWinの関係構築。
ここコッコン州は、カンボジアの中でも、海と山に囲まれた自然豊かな地域なんですが、貧困問題以上に、食の教育が行き届いていないため、糖尿病などの成人病問題や、環境ゴミ問題も深刻化していて、今や、心身の健康だけの教育だけでは物足りず、社会や環境を含めた「エコヘルス」の視点からの教育が必要とされているのです。
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