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今こそ読みたい『苦味《ビター》を少々』田辺 聖子 著

あまり、というかほとんど映画を観ないのですが、映画のお話が好きです。
たくまるさんのレビューは、観なくても観たような気持ちになります。

そんな映画愛あふれるたくまるさんが、いつぞや田辺聖子さんの『苦味ビターを少々』をご紹介されていました。


もうずっと若い二十代の頃、往復三時間片道一時間半の通勤時間に本を読みました。
筒井康隆氏が大好きで、キオスクで文庫を見つけては買いました。
その関連で豊田有恒氏、かんべむさし氏、半村良氏、小松左京氏、広瀬正氏…そして、おせいさんこと田辺聖子氏の本を読みました。

この前、衛星放送だかで再放送されていたドラマを視てもいないのだからファンは名乗れませんが、見た目の柔らかさと異なり著作でのちょっとビターな語り口(それが関西弁だからキツくない)好きでしたねえ…

それで、思い出してさっそく『苦味ビターを少々』取り寄せまして、手元に置いてゴロンとした時に読んでいます。
てきとうにページを開いて目に入ったところを読む…
チクリと刺されてギクリとしたり、誰か思い浮かべて「あーおるおる、そんなヒト…」
と思うことがあっても、おせいさんの視点はニュートラル、
むやみに優しくない、かといって辛辣じゃない、あくまで苦味ビターがちょっぴり。
年齢を重ねた今こそ読みたい箴言集に思います。
四十年もの時を経て、再びおせいさんに巡り会えたことに感謝しています。


※ビターチョコレートの画像は らびさんよりお借りしています。
ありがとうございます♪






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