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Be yourself, be a star

こんにちは。ただのジョンと申します。

「何者かになりたい」

あなたは過去に、そう願ったことはありますか?

あるいは、今もその想いを持っていますか?

今回は、私の過去に照らし合わせて、「自分らしさ」ということについて書いていきます。

上記のタイトルは、僕の伝えたいメッセージと少しだけ違っていて、ちょっと短くなっています。最後に全てを書いてますので、良ければ読んでいって下さい。

全編ノンフィクションでお送りします。それでは、はじまり、はじまり。


何者

2012年11月30日。

朝井リョウさんの小説「何者」が出版された日です。直木賞を受賞し、その後映画化され話題になりました。リーマンショック以後、大学の新卒者の就職が困難になった時期に描かれた物語です。

当時僕は20歳で、派遣社員として新たな職場での仕事を始めたばかりでした。

大学に進学した友人は学生生活の真っ最中でした。いっぽう、僕は一度描いた夢を諦めて、地元を離れて自立した生活を営むことだけに集中していました。

はじめから正社員になる道を選ばなかったのは、ただの意地でした。

社会人として、なるべくスタンダードな道を選ぶ。自分の中で、そういった折り合いをつけたくなくて、選択する勇気がなくて、派遣社員という働き方を望みました。

僕は過去「何者かになりたい」ともがいてた若者の一人でした。それが何であれ、自分が納得できる、特別な存在になるんだと。

自分がどうなりたいのかわからないまま、目標までの距離を測ろうとせず、正しい努力もできず、それを投げ捨てました。

そのうちいつか、また拾える日が来るのではないか。そんなことを期待していたのかもしれません。


拾える日は待っていても来ない

2015年、冬。23歳でした。

大学へ通っていた友人も、就職し社会人として働き始めていました。

その年、僕は派遣社員として勤めていた職場での中途採用試験を受けました。

結果は不採用でした。必要資格も取れておらず、面接の受け答えもツメが甘く、明らかな準備不足でした。

何者でもない自分を受け入れきれず、かといって自分の居場所を作る努力もせず、自分のことも、周りとの関係もなあなあにして、うまくやり過ごしていただけでした。

それでも、一つだけわかったことがありました。

誰に対しても、時間だけは平等に過ぎていくということです。

例え何かになれなくても、今できることをやるしかない。

そうして、少しづつ考え方を変えていくことにしました。


捨てたものをもう一度拾うまで

2017年、春。

2度目の採用試験を受け、内定をもらい正社員として勤務していました。

採用されたもの、自分の努力が足りていたかどうかは、正直わかりません。ただ、やれることを全てやって望んだという点だけは前回と違いました。

結果的に、僕はその企業を離れることになりましたが、やってよかったなと思っています。

派遣社員も、正社員も、それらは働き方の一つに過ぎません。

しかし、自分が何をしたくて、どうなりたいのかがわからなかった僕は、それら両方経験することを通して、考え方を少しづつ変えたり、自分が持つ欲望の行き着く先が何なのか考えることができるようになりました。

僕がはじめに思っていた「何者かになりたい」という欲求の根源って、要は承認欲求なんです。それってつまり、自分からも、周囲からも認められる姿を、かたちがないまま追い求めることなんだと思います。そういったものから解き放たれると、人は少し変わるのかもしれません。

そうして今、自分が何者になりたいのか、再び向き合っているところです。

自分らしく星になれ

ヘッダーの画像は僕が会社を辞める際に上司から頂いたメッセージカードです。秋山晶さんの書いた有名なコピーですね。この「星」という言葉、尖ってなんぼという意味とも捉えられるんですが、「星」の解釈って色々できると思うんです。

かっぴーさんが描く漫画「左ききのエレン」で、ある印象的なシーンがあります。(めちゃめちゃ面白いので、興味がある方は読んでみてください!)

左ききのエレン|かっぴー

スタークリエイターに憧れるも、現実が見えていない主人公の光一に対して、上司の神谷はこう言います。

「スターっていっても色々だろ」(この後、めちゃめちゃいいことを言います)

ときには、誰かの生き方がとても眩しく感じることがあるかもしれません。もしかするとそれは、その人だけが放てる輝きなのかもしれません。人それぞれの輝き方があって、その中で自分を認められるようになることが「自分らしく生きる」第一歩なのではないでしょうか。

だから、僕は少し変えてこう言います。

「Be yourself, if you can, you will be a star」

あなたもきっと、輝けます。

(おわり)

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