こころを削りながら戦った冬の日
思い出の曲といわれて、高校時代を思い出す曲だったり、元カノを思い出すような曲が人それぞれあると思う。音楽は当時の思い出を引っ張りだすことができ、いわば、思い出の引き出しを開ける鍵のようなものだ。
僕が思い出の曲として挙げるならば、あいみょんの「今夜このまま」だ。
あいみょんの楽曲の中でも特に好きだった曲で、なんか気分が高揚するようなわくわく感を感じることができる。
僕は、この曲を聴くと、受験の思い出の引き出しが開く。僕は現役・浪人と二年間受験をしたため、受験にはあまりいい思い出はないのだが。
今思うとよくわからないが、現役の時なぜか東洋大学を受験するときだけ「今夜このまま」を当日の電車の中や休憩時間にリピートしようと思いついた。好きな曲でテンションを上げていこうと思ったのだろう。
まあ受かるだろうと思っていた大学だったので、落ちたときはショックだった。あんなに好きだったあいみょんの曲が聞けなくなるほどショックだった。
しかし、浪人で同じ東洋大学を受けることになったので、東洋大学の受験の日だけ「今夜このまま」リピートで行くとこにした。落ちたときの記憶がよみがえり、怖くなったが、去年とは違うという思いで力を振り絞った結果、見事合格。
現役で落ちた東洋大学に合格することができ、ほかの大学も合格していたため、蹴ることもできた。浪人生として最高の瞬間だ。
今でも「今夜このまま」が流れてくるとあの時の受験の緊張感を鮮明に思い出すことができる。今ではプレッシャーを打ち破った高揚感も相まってよりテンションが上がる。
思い出の引き出しを開けてくれる音楽が、自分の背中を押してくれた。
※写真は浪人を終えて最初に見た桜。きれい。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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