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今でも記憶に残っている思い出の本たち

かなり前に読んだのに、未だに結末を覚えていたり、タイトルを覚えていたりする本がある。

今回は、そんな懐かしい本たちを思い出しながら、あまり本を読まなかった小学校から、よく読んでいた中学校までの読書遍歴を軽く振り返ってみようと思う。




小学校で本を読むようになったきっかけ

本を読むようになったのは、間違いなく、読書好きの友人がいたからだ。
友人はミヒャエル・エンデやロアルド・ダールを好んで読んでいて、『はてしない物語(ミヒャエル・エンデ)』や『マチルダはちいさな大天才(ロアルド・ダール)』、他にも『ねずみの騎士デスペローの物語(ケイト・ディカミロ)』などが好きだった。
今思えば、最初は海外児童文学ばかりを手に取っていたのも、その友人の影響かもしれない。

『天才少年段ボール博士の日記 宇宙船をつくれ!(フランク・アッシュ)』

まずは児童書から、初めて読んだ海外児童文学のSF話。
弟が嫌で家出したくて、行き先を宇宙にするという発想がまず面白い。
当時は絵本より分厚い本を読んだこともなかったが、本当に段ボールで宇宙船を作れるのかもしれないと信じてしまうほど、物語に引き込まれた。
何度も借りて読み返した、大好きな1冊。

『こちら『ランドリー新聞』編集部(アンドリュー・クレメンツ)』

同じく児童書。主人公のカーラが学校新聞の編集部を立ち上げる話。
仲間たちと共に奮闘する主人公が大好きで、何度も借りては読み返した。
同じ作者が書いた『ナタリーはひみつの作家』は、かなり後になってから読んだが、こちらも印象に残っている。


読書にのめり込んだ中学時代

中学に入学してからは、借りた冊数に応じて景品があるということで、とにかく面白そうな本を手当たり次第に読んだ。
それまではあまり分厚い本には手を出さないようにしていたが、それなりに厚みのある本を読めるようになったのがこの頃だ。
また、学校司書の方から「日本の物語を読んでいるイメージがある」と言われるくらいには、日本文学にも親しむようになった。

『タラ・ダンカン(ソフィー・オドゥワン=マミコニアン)』シリーズ

「巻数が多いから、読めさえすれば冊数を稼げる」という不純な動機で読み始めたシリーズだが、展開が本当に読めないまま読破してしまった。
色々な場面が印象に残っているが、物語途中で主人公のタラと二人きり過ごしていたあるキャラがタラに恋した場面には大分驚かされた。

『図書館戦争(有川ひろ)』シリーズ

最初に見たのは映画だったが、あっという間に原作にのめり込んだ。
登場人物たちの生き生きとした会話が非常に魅力的。
エンタメとして面白いだけではなく、言論の自由や表現の自由についても考える機会を与えてくれた。
この作品なくして、今の自分はいない。

『シルバーウィング 銀翼のコウモリ(ケネス・オッペル)』

またしても海外文学から、あるコウモリが主人公の一風変わった物語。
コウモリたちが信仰している宗教の話や、別種類のコウモリとの対立などがあって面白い。
シリーズものなので、『サンウィング』『ファイアーウィング』と続く。
どの巻もラストを覚えているが、最終巻は特に印象的。

『いまはむかし(安澄加奈)』

シリーズものばかり紹介してしまったので、最後に読み切りを紹介。
竹取物語を下敷きにしていて、時代設定もかなり昔の話だ。
ラストシーンがとても印象に残っていて、タイトルもずっと覚えている。
きっと一生忘れない1冊。


振り返ってみて

中学校時代は、他にも覚えている本やシリーズがあるので、本当に読書を楽しんでいたんだなと思う。
最近は、日本文学ばかり目に止まる気がするので、これを機にまた海外文学にも目を向けてみたい。



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