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コミュニケーションスキル その14

抵抗されるフィードバック#2

相互に変革する場以外での他者への一方的なフィードバックは容易なものではないと思います。

多くの人間は忠告することが好きだと思います。

そうすることにより、自分達が能力をもち、重要な立場にいることを示すことができます。

しかし、その忠告が全体的な課題や自分が援助しようとしている相手の能力、不安、あるいは力などに対して適当なものであるかどうかを検討せずに、一方的に『告げる』役割をとるとするなら、その役割はたちまち失敗に終わると思います。

援助している相手が防衛的になると、我々は公論を始めたり説得しようとしたりします。フィードバック受信者の防衛的な態度、あるいは否定的な態度は明らかに我々の援助の方法を間違っていることを示す指針であると思います。

それは時期を得たフィードバックでないか、あるいは相手の行動を間違ってとらえているかのどちらかであると思います。

いずれの場合にしても、こういう状態では、フィードバックを控え再評価してみることが賢明であると思います。

受信者の抵抗をさらに圧力を加えて反応すると相手の抵抗は増加します。

この援助的状態を充実させるための必要条件をあげてみよう。

・相互信頼を持つ。

・この援助的状態を相互深求の場と考える。

・注意深く耳を傾ける。(援助を受ける側より、援助を与える側の聴く能力が大切です)

・援助者は援助を受ける側を話やすくするように配慮して行動する。

フィードバックに与える側と受ける側の双方のニーズが考慮されなければならない。

積極的なフィードバックはそれが真正なものであれば受ける側から歓迎される。

ラボラトリー・トレーニングの場で、以上の点に留意してフィードバックが実行される場合、それは自己を知るためのひとつの最良の手段になると思います。


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