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TOEIC Speaking (スピーキング)の各準備時間の使い方

TOEIC Speaking Test で限られた準備時間を有効に使えるかどうかは重要なポイントです。準備の段階で解答の流れのプランを作るだけでなく、出来るだけ解答に近いものを作れればそれだけ解答時の負荷は下がります。そんな視点から私の解答時間の使い方を説明してみます。
まず、全体を通してですがメモ取りは私はしません。一度試したみたのですがメモに集中するとそこに限られた時間を持っていかれ過ぎてしまったためです。また、本気でメモを取るなら前もって自分なりの記号を決めたりなどメモの時間短縮のための練習も必要だと思いました。メモが向いている人もいると思いますが私には向いていない。その時間を別に使った方が良いと結論しました。
発音に関してはネイティブ並みである必要はありませんが、意識しないでも英語の音が作れるよう練習しておくと、言うことを考え、英文を構築することに集中出来るのである程度は練習しておく必要があります。
各問題の攻略法やコツなどはここで解説していますのでそちらもご参照ください。では、以下では各設問ごとの準備時間の使い方を書いていきます。

音読問題は準備時間で実際に声を出して一読することはみなさんやっていると思います。ここで「A, B, and C」の場所を確認し(上げる、上げる、下げるという抑揚で読む)、読み方を知らない単語はとりあえず解答時にはどう読むと決めるのも大事です。また、文章の意味と各文の構造も把握してください。実際に音読する時に意味と構造がわかった上で読むと読みやすいですし、意味を取れずにただひたすら目に入った単語の音を作るのに一生懸命になってしまう読み方とは聞こえ方に差が出ます。
構造把握を目を行ったり来たりさせずに一読中に出来ることが理想ですが難しい場合は主語と動詞だけでも意識してみてください。返り読みせずに構造を把握することはこちらの動画も参考に。

写真描写はまず最初の30秒で実際に一度、解答時に言うことを声に出して話してみます。但し、文章量は若干少なめで25秒〜28秒くらいを私は狙ってやっています。それでも結果として30秒になってしまうことがあるので、それなら解答時もそのまま同じように描写します。
実際に時間が少し短かったら次の15秒で、先ほどの解答文内のどこかに入れるべき文を2つか3つ言ってみます。残りの時間でそれらをどこに入れるか、そして全体の流れの確認を頭の中でさっと行い、実際の解答に繋げます。
以上までのことを動画でも実演を交えつつ解説していますのでよろしければご覧ください。

インタビュー応答は状況説明、質問文が音声で流れつつモニターにも表示されますが、音声に合わせてモニター上の英文を読むのは時間効率が悪いので、まず状況説明の英文が表示されたら目を走らせて今回のトピック(旅行についてなのか、住んでいる街についてなのかなど)を探します。そして旅行であれば「二週間前に京都に行きました」とか、住んでいる街であれば「大きな公園があります。私はそこで遊んでいる子供達をよく見ます」などの言うかもしれない英文を呟いておきます。
質問文が表示されたらこれも音声に合わせて黙読せずに、さっさと読んで内容を把握してください。「最近旅行にいつ行きましたか? どこに行きましたか?」と二つ聞かれることが多いですが、音声が流れているうちから声に出して最初の質問の解答文を作ってしまいます。時間が余れば、または準備時間の3秒を使ってどこに行ったかの解答も呟いておきます。簡単なのは表示されている質問文を可能な限り流用して自分の答えを作ってしまうことです。ラッキーな場合は質問文のYouをIに変えるだけで語順すら変えずに解答の文になってしまうことがあります。そうでなくても多少の並び替えと動詞の変形で対応できることが多いです。このあたりは冒頭で紹介したこちらの記事でも解説していますが、とにかく聞こえてくる音声に合わせて文を黙読するのでなく、その音声に被せるように自分の答えを声に出して言っておくと解答が楽になります。

提示された資料に基づく応答は資料によって質問されそうな箇所のあたりを付け(これも先に紹介した記事を参考にしてください)、実際に解答時に言う英文をこの段階で声に出して言っておきます。準備時間で資料の隅々まで黙ったまま見つめるのでなく、ポイントとなり得るところを探して実際に英文を発話しておくことで解答時はそれを繰り返せば良いだけになるのでかなり負荷が下がります。

意見を述べる問題は60秒の解答時間に対して45秒しか準備時間がないのでフルのリハーサルは不可能です。自分の解答構築パターンをもっておくと楽です。(これに関しても先に…以下略)私はまずは「その意見に賛成です。なぜなら…」の理由を決めます。浮かばない場合は
It's useful / convenient / helpful.
あたりを使うことにしています。理由は二つと言われることも多いですが、理由一つとそれをサポートする具体例で大丈夫です。人によると思いますが、私の場合、テーマに応じたそれらしい理由を二つ考えるよりも理由一つ(しかも上記の形容詞一つで済ませることもある)と具体例の方が楽です。理由を二つ挙げることで60秒話すにはある程度説得力のある理由と、何故かを説明するための抽象的な論が必要になります。しかし、具体例を説明するなら例えば「私のチームのリーダーは交渉が上手でありませんでした。そのためいつも問題が沢山ありました。去年、新しいリーダーが来ました。彼は交渉がとても上手です。先月、難しいプロジェクトを開始しました。…」のような簡単な英文で表現できます。準備時間で話の流れを作り、作るのに苦労しそうな箇所の英文を実際に声を出して作っておきます。

上記のことを確実に実践するためにはある程度の英語力が必要です。音読問題の文の構造を把握し、表示された質問文の意味を短時間で取り、提示された資料にある情報を英文化しなくてはならないわけですから。また意見を述べる問題では話しながら英文を組み立てていくスキルも必要でしょう。このあたりは日々の勉強と練習で身に付けるしかありません。その上で、準備時間を有効に使えないと実力が発揮できなかったり、また使い方を工夫することで回答が楽になったりしますのでこれらがその助けになればと思います。
インタビュー応答から意見問題までについての上記のことさらに補足を以下の動画で解説していますのでよろしければご覧ください。


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