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第34回:どうして音のブランディング・ガイドラインはないの?

さて、前回の投稿ではあるシュガーレスガムを全米売上ナンバーワンに導いたCMを科学的に分析しました。いつもそんな素晴らしいCMが創れたら良いですよね。常に効果の高いCMが制作できるガイドラインがあれば良いのですが・・。

ジョン・レノンの「イマジン」が反戦歌であることがわかるのは、歌詞=言葉が人類愛や平和を伝えているからでしょうか?わたしたちは「イマジン」の歌詞「だけ」から、ラブ&ピースを感じ取っているのでしょうか?

話は少し変わりますが、企業には「マーケティング・ポリシー」や「ブランディング・ポリシー」がありますよね。フォントは〇〇でなければいけない、ロゴの色のRGBはコレコレである、ロゴの色はこの色とこの色は良いが反転させてはならない、名刺をつくるときは端から何ミリあけてロゴを配置せねばならない、コンテンツの最後には定型文の免責事項をつけなければならない、自社の企業紹介文にはこの文章を使わなければいけない、外部登壇する役員は自社を説明するにあたってトレーニングを受けなければならない・・ など、詳細に渡るルールが明文化されているかと思います。

では、音はいかがでしょう?

色や形、言葉、メッセージングだけではなく、音でも自社の変わらぬ企業理念やメッセージを表現するためのルールはありますか?

音は貴社のブランド価値を高める無形資産です。(注¹)

前回、ほとんど言葉を使わないたったひとつのCMでチューインガム市場全米No1へと導いたコマーシャルの事例をご説明しました。つまり、「音声コンテンツを音楽理論、心理学、統計学などを活用し科学的に解析・分析・構築・改善することで、音=周波数がヒトの「感情」を引き出し、動かし、「記憶」を呼び起こし、そして「行動」を喚起する。即ち、購買行動に導く事ができる。」事例ですね。

企業経営陣のみなさま、マーケティングご担当の皆様。

コマーシャルや店舗で流れる音楽やBGM、ナレーションはどのように決められていますか?パネルテストでしょうか?それとも、ネットアンケートでしょうか?あるいは、経営会議でご決定されていますか?

もちろん社内や社外のステークホルダーとの合議のもとに広告をリリースすることはビジネスの慣習上大切ですが、肝心の意思決定は感覚ではなく「科学」に基づいていますか?

科学に基づく音声コンテンツ制作にはゴールデン・ルールがあります。次回、ルールをご紹介したいと思います。

出典¹:知財・無形資産の投資・活用戦略の開示及びガバナンスに関するガイドライン(略称:知財・無形資産ガバナンスガイドライン)Ver 1.0, pp.21-22


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