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Pixel 3は相棒カメラになれるスマホだった

昨年末、note主催の写真イベントを通じてGoogle Pixel 3が当たりました。せっかくなので届いてから2週間の使用感を書いてみます。

このセミナーで得た最大の収穫は、講師の横田裕市さんが仰っていた、

スマホがもたらした恩恵は、
誰でも手軽に写真を撮れるようになったこと。
残したいモノやコトのその瞬間を、
残したいときに、残せること。

(意訳)…という、写真の原点に立ち返れたことでした。

もちろんその「瞬間」を美しく、あるいは生々しく残すためのテクニックも頭の片隅に置きつつ、元旦に届いてからほぼ毎日使っています。

大学時代に美大で写真を専攻していたとはいえ、ふだん会社員をしている僕はカメラを毎日持ち歩いているわけではありません。昨年に子供が生まれたのを機に買ったカメラ(α7RIII)も、ミラーレスとはいえまあまあ大きい。

写真を撮ることは大好きだけど、やっぱりカメラは「相棒」といえるくらいの軽さ、気軽さが欲しいなぁと思いはじめていたところにやってきたのがPixel 3でした。

使い込むうちに、高校生時代に買ったコニカBig Mini Fで友達や風景を撮って遊んでいた頃を思い出させてくれたのでした。

夜の散歩が楽しくなりました。

夜8時55分の原宿。
手持ちでクリアに撮れるから、ついつい面白くなって海外からの観光客の目線になりきれる。ちょっと乱暴に扱っても綺麗に撮れるという点では、Big Miniを超えています。

AI処理のボケ感は、レンズ沼に填まっている僕をあざ笑うかのよう。

この1枚はうーちゃん(0歳4か月・女性)のすぐ隣から撮りましたが、iPhoneのポートレートモードだと「離れてください」と警告が出る距離です。Pixel 3なら離れずに背景だけボケてくれます。

このボケ感だけで、自撮りをInstagramなどに上げるアイドルなんかは今すぐ事務所の経費で導入すべきだなーと思ったり。

Pixel 3の保存先であるGoogleフォトのおかげで、写真をiPadに移してLightroom CCで編集するのもサラっとできてしまいます。

ちょっと遊んでみました。

Pixel 3で撮った夜の交番。
これをLightroom CCで色補正と露出補正し、トリミングして、さらにジオメトリで建物のパースをまっすぐにしてみました。

奥のイチョウ並木が暗闇から浮かび上がってきました。Jpegでもここまで補正できることに、元データの強さを実感します(蛍光灯がグリーンに振るのはPixel 3のクセのようです)。

さらにVSCOという写真アプリでフィルムライクな色味にし、もう少し人に目がいくようにトリミング。

これ自体はなんでもない写真ですが、カメラ以上の軽快さで撮れて、カメラと同じ感覚で編集できる。ふつうにびっくりします。

Pixel 3は、カメラとして付き合えるスマホでした。僕はiPhoneをそのようにとらえて使いこなすことができなかったので、この体験は新鮮です。

触っていくうちに、自分の中にあったAndroidへの苦手意識もなくなりました。

これまで会社支給で触れていたAndroidが使いづらかったのは、Google以外のメーカーが変な気を利かせて余計なことをしていたからじゃないか(それによってAndroid陣営は大きな損失をしていると思う)。そのことに気づけたのも収穫でした(夜景モードの切り替えをもっと楽にしてほしいけど)。

スマホメーカーがカメラ機能に力を入れてくれるおかげで、ただ高画質になるだけでなく、「持って撮りに出かけたくなる」ところまで来ていると思います。ネットサービス・テクノロジー企業のGoogleがAIを武器にその先陣を切っていることがすごい。

細かく触れてなかった部分も含めて、簡単にまとめてみます。

〈Pixel 3のいいところ〉
・気軽に撮るだけできれい
AIによるボケ表現と夜景モードがとにかく優秀
・自撮りモードのワイドアングルがiPhoneよりも広い
・特典として、Googleフォトが元画質で無制限に保存できる


〈Pixel 3の惜しいところ〉

・メモリが4GBのためか、撮影後に若干待たされることがある
・せっかく優秀な夜景モードがMENUの奥にあり、切り替えづらい

ミラーレスが百花繚乱の2019年ですが、Pixel 3が、いま最も攻めている、未来を占うインパクトを持ったカメラだと思います。しかも、最先端なのに、カジュアル。

しばらく相棒として、遊び相手になってもらいます。

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