やはり、店を持ちたい

ブルーハーツの情熱の薔薇をご存知だろうか?
どんなに美しい真っ赤な薔薇であっても、花瓶に水が無ければすぐに枯れてしまう。
これは我々の心の情熱でも同じ事で、水を与え続けなければ情熱は枯れる。
僕のタコスへの情熱は2018年にNYで芽生えた。2020年に間借り営業したことでその情熱が咲き、未だに枯れずにいてくれている事に大変感謝している。
誰に感謝しているかといえば、理解を示してくれた妻にであり、私の作るタコスを美味しいと言って食べてくれたお客様にであり、出店させてくれる店舗にであり、タコスを食べに付き合ってくれるタコス界隈の皆様にであり、勝手にライバル視させて頂いているタコス提供者の皆様にであり、そして、こんな素敵な人生を与えてくれた両親とゴッドに対してであり、つまりは全てに対してである。
何度も申し上げているが、私の本業は旅行業であり、サラリーマンである。安定した収入があり、その上で趣味程度にタコスの提供をさせて貰ってきた。
しかし、やはり一度きりの人生でそんな生半可なチャレンジで満足出来るわけがなく、45歳を目前に控えた今、チャレンジするなら今ではないかと思っている。
大体の自己啓発本には、リスクを負うことの大切さが説かれてるし、情熱が枯れることの危険性も説かれてる。なのに安定を捨てられない現状維持バイアスの強さは麻薬並である。
旅行業は低所得とはいえ、プライム上場企業のサラリーマンの収入を自営で叩き出すことはかなり難しい。間借りの期間でそれは痛感している。しかし、全く無理な目標でないことも同時に経験している。
VUCAの時代、飲食店はリスクが目立ちがちである。しかし、リスクの裏には必ずメリットがある。
バランスよくセオリーを外した飲食経験がどこかにあるはずで、そんな夢を、情熱を持って追う人生なんてとても楽しそうでワクワクする。
僕は遅くに子供を授かったので、まだ子供は2歳である。
この子には、夢を追い、情熱を持って仕事をして稼ぐ背中を見せてあげたいと思う。
仕事は辛く耐えるものではなく、愛と情熱で困難を乗り越え、お客様や従業員含め関係者全員が幸せになるために協力して挑戦していくものであると、認識させたいと思っている。

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