見出し画像

音楽が"入ってきすぎて"苦しい

なんだか抑うつ気味で何をするにも気力が湧かない。原因は分かっていて、ひとえに運動不足と日光不足だろう。まあ良いんだ。冬だしカタツムリみたいに生きよう。昨日ピアノについて書いたので続きで今日は音楽の事。


大体一日の一時間か二時間ぐらいは、音楽鑑賞の時間になる。私の音楽の聞き方は多分独特で、曲の中の物語に入る。この曲はこれこれこう言う場面で流れるだとか、こう言う心情で歌っているだとか、いつからかは分からないがそう言う風に聴いている。

なのでメジャーの明るい曲調の曲を聴けば、かなり沈んでいる時でも結構元気になるし、逆にマイナーの暗い曲調の曲を聴くと、まるでその曲の物語が自分に起こっているような感覚になって、体力を持っていかれる。

特にラブソングが苦手で、聴いているとなんだかとっても苦しい。不愉快な訳では無くて、良い意味で聞くに堪えない。母なんかはそういった曲も好物なので、こう言う感覚に陥るのは私だけなんだろうか。

幼い頃祖母と住んでいた時期があって、その影響で昭和歌謡やら演歌やらから音楽の世界に入った。初めてカラオケに行ったのが確か8歳前後で、その時歌った歌は、「あの鐘を鳴らすのはあなた」「神田川」「贈る言葉」等だったと思う。

学校に行かなくなってから、初めてしっかり聞いた「川の流れのように」で大号泣し、美空ひばり 中島みゆき 松任谷由実 玉置浩二等に惹かれて歌詞の偉大さに痺れ、アニメの影響で少しクラシックにかぶれてから、ペルソナ5を機に洋楽を聴き始め、スティービーワンダーのキー・オブ・ライフの一曲目を聴いて、愛で音楽が作れる事を知って、今は主にソウルやジャズに興味を持ち始めている。

これは完全にデジタル化の余波だと思うんだけど、サブスクリプションが出てきて、アルバムを通しで聴く機会が減って、熱狂的なそのアーティストのファンと言う物は昔に比べて減っていっているんじゃないかな。

私もその内の一人で、特定のアーティストの曲を全て聴く!と言うよりは、好きな曲をかいつまんで聴く感じで、なんだか音楽好きと今一名乗りにくい。

でも唯一全部聴く!をやっているアーティストがいて、「稲泉りん」さんという方なのだが、ソウルやジャズ、ロックもいける声質で、とても大好きなアーティストさんの一人だ。聴いてもらった方が早いね。

こんな時代なので、詩でも音楽でも物語でもなんでもいいので、人間であることを思い出した方がいいと思う。腐れはてるほど甘いラブソングもその一つだろうから。