緑のフィーカの会（第1回２０２３/１０/１）

みなさん、フィーカって聞いたことありますか。フィーカとは北欧の国、スウェーデンで発祥した甘いものを食べながらコーヒーを飲むという習慣のことだそうです。日本でいうお茶休憩のような息抜きの意味合いらしい。

ちょうど２ヶ月前に行われたekkyo hubのイベントで出会った人と自然と共生する街づくりやこれからの資本主義みたいな話で盛り上がって、これはもっといろんな人合わせて話した方がいいよね。ってなって、じゃあ人集めて適当に話してみるかと言って数人に声をかけ、ゆるふわな会が始まりました。

メンツとしては、大学生、博士、メーカー、官僚と産官学が綺麗に揃いました。初回で何を話そうかとあまり決めず、とにかく一旦話してみようと言ってフッ軽なメンバーがやってきました。みんなありがとね。

このゆるふわの会を色々あって緑のフィーカの会と名付けました。フィーカは冒頭で述べたようにお菓子とか食べながら、雑談したり、家族や友人との時間を大切にする時間です。
日本って本当に余白がないよね。みんな頑張って仕事しすぎ。未来社会を生きるだろう我々も仕事や学業に追われて、社会や政治や未来のこと語る時間ってないよね。
勉強会でもなくて、議論する会でもなくてゆるっと集まって、雑談混じりに未来のこと会話する時間があってもいいよね。自然や人とのつながりを大事にしているメンバーだし、「緑のフィーカの会」でやっていこうってな具合で始まりました。

目的：
ゆるっと様々なテーマについて議論する時間をつくる。

大テーマ：
2050年の先の未来社会、日本がどうあるべきか（どうありたいか）を考える。

小テーマ例：
・日本の強みについて考える
・都市
・地方都市
・過疎地域
・教育
・IT（VR、AI）
・外交
・経済
・政治
・文化

会の進め方：
ゲストを呼びながら、ゲスト含めメンバーで対話をしていく。話した内容をノートにまとめ発信。

次回：
11月に里山の研究者をお呼びして里山について色々対話をします。ノートの配信をお楽しみに！

備忘録：

議論は散らかっていたので、後に少し議事録的に残していますがご参考までに。都市や移動などのテーマが中心ですが、だいぶ発散されています笑

（コンパクトシティについて）
そもそもコンパクトシティの議論があるけど、本当にいいんでしょうか。

スウェーデンはコンパクトシティとしてかなり進んでいる。公共交通もあり、人の交流も盛んになっている。

コンパクトシティにも粒度があるよね。県に一つ、市に一つなどどういう粒度がいいのだろうか。

県に一つなど一概に言えない、人口や地形、密度など様々な要因で変わる。だが、コンパクトシティ化の流れは止まらないのでは。

ソーシャル物理学（社会的なものを物理学の概念を入れる）では、人口密度があった方がアイデアが生まれやすい。都市のつながりと特許の取得数には相関がある。一方でリスクとして感染症の伝搬リスクがある。人口密度が低い中でも特許が生まれる社会を描く必要があるのでは。

インフラ整備が自然と相性が悪い。自然を壊さないようなインフラを作れるか。コンクリートは自然の生態系を破壊する。

（移動について）
地方に分散していくという方向性を考えないといけないが移動のコストが思ったよりも高い。移動のコストを下げるためにデジタルが有効策になりうる。

結局実際にあって、生まれるものがある。ZOOMにないものは余白。国際会議も結局会議の外で根回しが行われて、そのコミュニケーションの方がはるかに重要。

メタバースはどうか。

人とのつながりの代替にはなり得ない。触覚、匂いなどハード的な部分で直接会うのとかなり違う。こうした心理的障壁が取れるようなデジタル空間ができるのは2050年より先ではないか。

地方にあるシティ、デジタルを掛け合わせるのは不可欠。

森と木はだいぶ違う。森には生態系があるが、街路樹には森のような生き物を育む生態系がない。

シンガポールはネイチャーインシティという概念で自然を増やす動きがあるが、街を作る過程で多くの生物を絶滅させている。街にある自然は、そこに昔から佇んでいたものではない。

都市は人間が制御できる自然じゃないといけないのかもしれない。札幌市は川に鮭を放流するなど自然をより戻す動きをしたが、熊が街中に現れるようになった。

自然と人との境界線を守りながら。自然を開拓する。というような共生の仕方を考える必要。
西洋に比べ、日本の方が手付かずの自然が残っている。自然を思い出せるきっかけ。新宿御苑のようなものがコンパクトシティには必要。