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失恋から立ち直るまであと〇日【③孤独な夜に顔も名前も知らない人に救われた話。】

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1、考えてばかり……眠れない夜。

頭の中に常に悩みがあると、上手く寝付けないことが多い。

失恋した当日の夜、当然ながら眠れなかった。

今までの様々な後悔が頭を駆け巡り、美化された思い出を振り返り涙を流すの繰り返し。

だが、身体は当然ながら疲れている。休養は取った方が良い。夜が更ければ更けるほど、疲れれば疲れるほど思考はネガティブになってしまうからだ。

ベッドに横になった私は、失恋のことを考えないようにすることに。

名付けて、「雑音作戦」だ。

2、雑音作戦~私が編み出したナイトルーティン~

まず、部屋のTVをつける。

部屋に一人でいると、どうしても孤独を感じやすい。そこでTVで音を出して、寂しさを紛らわした。
チャンネルは何も考えないで見られるようなものを適当にチョイス、その時はオリンピックのダイジェストだった。

ただやはり、それを見ているだけだと退屈だ。オリンピックにそこまで興味のない私は、すぐに飽きてしまい、再び悩みの渦に入っていった。チャンネルを変えても、イマイチ効果がない。

そこで私は、次の策を生み出した。

Twitterの趣味垢を開き、一方的にフォローしている人が開催している「スペース」を聴くことにした。

Twitterのスペース機能とは、いわゆるラジオのようなもの。ユーザーがリアルタイムで音声を発信でき、他のユーザーはその会話に参加したり、話をきくことができたりするのだ。「Clubhouse」と同種のものと考えてよいだろう。

私が聞いていたスペースは、私が一方的にフォローしていたユーザー2人。顔も本名も知らない人だ。

そのスペースは人気で、200人以上が聴いていた。

ユーザーの2人は好きなアイドルについて語っていた。
ベッドに横になりながら、2人の会話を聞いていると、まるで自分もその場にいるような感覚になる。
いつのまにか、孤独感が和らいでいく。「アイドル」という恋愛とは関係のない内容もあって、安心して聴くことができた。

その間もTVはつけたままにしておいた。

つまりTVと音声(Twitterのスペース機能)を同時に摂取することで意識を紛らわしていた。片方への集中力が切れて、また病みそうになっても、もう一つがそれを踏まえて妨害してくれる。

このルーティンのおかげで私は眠ることができた。

とにかく頭がからっぽの状態を作らない。それが悩みの渦から抜け出す一歩目だ。

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