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無駄と熱中の間。 [4歳男児育て]

私もリアルタイムで子育てしてる身なので、今の自分のやり方が正しいのかどうかはわからない。ただ、親である以上、迷いながらも「今自分が取りうる最善の策」をとって毎日を過ごしているつもりだ。自分のがどういう指針(区分)で子育てしてるかを分析する意味でも、ぼちぼち書き連ねてみようかと。

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お風呂で水を出しっぱなしにすることと、芸術・エンターテイメントは、同じ。

こんなこと言ったら、怒られそうだけど、最近はこう考えるようにしている。

私は基本的に「やりたいことは好きにやらせる」というスタンスなんだけど、それでも、大人から見て、「もったないな…」と思う瞬間が度々ある。

例えば、昨日は、お風呂の水。
しばらく出しっぱなしになっていたのだけど、その間に彼がやっていたのは、風呂掃除。
(真似事ではあるけど、場所によっては、ちゃんときれいになっている。)
その少し前に、私がお風呂の床に手桶でお湯をすくって、床にかけてはブラシでこするというのをやっていたから、それを真似したかったんだと思う。
ただ、それが、彼のやり方だと「水を流しながら」になっていた。
きっと、昨日は、水道の下に穴の空いたカゴを置いたりしていたから、水の流れが変わって、視覚的にも楽しかったんだと思う。

こういうとき、「水がもったいないから、早く水止めて」と言いたくなる。

が、その時に思うのが、大人がやってることだって、人によっては「無駄」と思うことがあるんじゃないだろうか?と。
「絵を描くことは、絵の具の無駄ではないのか?」
「ドラマを見るというのは、時間のムダではないのか?」
「レジンを固めて眺めるのは、樹脂の無駄ではないのか?」
「基礎研究は、無駄ではないのか?」
と。

今、彼の周りにあるもの、彼が興味を抱くことは、大人から見ると「無駄」と思うように見えるけれど、人生4年しか生きていない彼からしたら、熱中したり興味をそそられる事なのだ。
(考えてみたら、穴の空いたカゴに水を入れた時に、穴という穴から、四方八方にシャワーみたいに水が流れるのなんて、人生で初めて見たと思う。)

そんなことを思いつつも、やっぱり水道代が気になって、「ありがとう!おかげで、めっちゃきれいになったよ!」と言って、終わりを促してしまうのだが笑

「いいね!キレイになったね!」と言って出てきた彼は、満足げな、そして、人の役に立ったという誇らしげないい顔をしていた。

こうやっているうちに、掃除をおもしろがってくれて、ゆくゆくは、一人で生活するようになった時には、掃除をして清潔に生活する、という力がついてくれたらと思う。

もちろん、水を出しっぱなしで、他のことに夢中になっちゃってる時は、「使わない時は止めよう」と伝えるけれど、楽しんでやっている時は「今は、創作活動中、研究中なのだ」と思って、"ある程度は"満足するまでやらせていきたいと思う。

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