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大学生になって3年、社会の見え方が変わってきた話

※この話は3分で読めます

こんにちは。たちばんなです。

大学生活も3年目を迎えた私ですが、大学生になった頃から少しずつグラデーションのように、社会の見え方が変わってきた気がしています。

どのように変わったかというと、
「どんなことも、結局ふつうの人間が、意外と少人数でやってることなんだな」
とわかるようになったのです。


何それ、そりゃそうじゃん、と言われればその通りです。

でも、子供の頃より世界が身近になったというか、社会にあるいろんなものや仕組みは意外と適当だったり、属人的だったりするということに気づき始め、同時に社会における一人ひとりの影響力ってちゃんと大きいんだな、と思ったり。


小さい頃は、家の外に広がっている世界はなんとなくすごい人が作っていて、完璧に仕上げられていて、間違いとか変なところは絶対にないと感じていました。

さらに、たいていのモノにはすごくたくさんの人が関わって「みんなでつくっている」から、誰か一人の成果ということはない、という漠然とした感覚もありました。 じゃあ一人ひとりは何をしていると思っていたのか? そんなことは考えたこともなかったのでわかりません。

そもそも、それぞれのモノを作った「人」なんてことはあまり意識したことがなく、世界ははじめからこの世に存在しているもの、のような気がしていたと思います。

でも、大学生になっていろんな体験をする中で、社会で大人はどうやって仕事をしているのかがちょっとずつわかってきました。


以下で具体的に2つ、体験とそこから感じたことを書いてみます。


例えば、サークル活動でフリーペーパーの編集の仕事をしたときは、
「読者プレゼントのページは、担当者が一人で全部決めちゃってるんだ」
と驚きました。確認はありましたが、明確な根拠もなく、景品はその人のセンスで選ばれていました。

編集長の采配で文言は簡単に変わるし、校閲が漏れればちゃんと(?)間違ったまま世に出てしまうし。薄いフリーペーパーではありましたが、かなり少人数で制作されていました。仕事ってけっこう属人的で、人間は一人でも影響力がある。むしろそうでないと成り立たないし、それが社会人の言う「責任」というやつなんだな、と身を持って実感しました。


また、大学の研究にあたってJISとかの規格文書を読んだときには、
「こうやってめちゃくちゃ地道に研究して、「標準」を決め打ちした人が、本当にありとあらゆるところにいるんだ」
と感動しました。

そして新製品を開発する人は、そういう規格とかを地道に調べて、申請のルールも確認して、ルールに沿ったものをちゃんと作り上げている。

しかも、そういうルールを絶対に守れているって確認してくれるすごい仕組みみたいなものはなくて、それぞれの担当者はみんな、調べたり過去のログを漁ったりしながら、最後は自分の責任として仕事をしているのでしょう。こう想像できるようになったのも大きな変化です。

さらに、規格はもちろん研究成果に則っているとはいえ、「まあこのくらいなら使いやすいと言えるだろう」みたいに、ある程度決め打ち的に決まっている側面も感じました。世界は完璧ではない。考慮する人がいなければ考慮されないままのこともあるのだ、と学びました。


高校生までは働いたこともなかったし、ものを作るといっても決められた枠組みの中で絵を描いたり工作をするくらい。身近にいる「働く大人」は教師とレストランの店員くらいで、親の仕事内容を具体的に聞いたこともありませんでした。言われるがままに勉強し、1週間後のテストのことを考えて、部活に勤しんでいたら学生時代は終わっていました。社会がどう回っているかなんて、考えたこともなかった。

でもいろいろ経験してみると、社会は意外と属人的で、適当な気がしてきました、というお話でした。

もちろん、属人的で適当になりすぎないように、相互に確認したり、上司の確認工程があったり、広く意見を募ったりと、工夫があるのは事実です。それでも、完璧なシステムはなくて、一人一人が頑張っているからこそ社会は成り立っている、と感じられるようになりました。社会で働かれているみなさん、いつも本当に、ありがとうございます。



ここまで読んでくださりありがとうございます。

スキしてくれるととても喜びます。



(最近は、バズっているシャンプーの製造元を見たら聞いたことのない会社…ということも増えましたが、社会が割と適当で属人的だと思うと、やっぱり歴史のある有名ブランドのものを買いたい、と思ってしまいます。ノリと勢いでそれっぽく作ってるだけの可能性が捨てきれない)


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