好きな人の車
好きな人と何回目か会った時の話。
家が激近なので、仕事終わり近くのコンビニで落ち合おうとなった。
たばこを吸いたいからって理由のせいにした。
会いたいって言えなかったから。
好きな人か、私より一足先にコンビニに着いていた。
混んでて君の車がどれか分からない。
「着いたよ。出てきてよー!どの車かわかんない」
私は連絡した。
「俺は橘見つけたけどね。俺はこの駐車場の中で1番かっこいい車だよ。見つけて」
相変わらずナルシストだな。
あー、見つけた。あれだ、絶対あれ。
一際目立つ、スポーツカー。
トラックが死角となってて見えてなかった。
くだらないことも、深い話も出来て楽しかったね。
数本のたばこに私と好きな人の思い出は、詰まっている。
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君と落ち合ったコンビニを通る度に、君の車を探してしまう。
かっこいい車、ないなぁ。
そんなことを思いながら、私は青信号に変わるのを待っていた。
向かいにスポーツカー。
もしかして、好きな人?
家の近くだし、わんちゃんある。
違うよね。うん。
かっこいい車、最近見てないなぁ。
さみしい。あいたい。
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