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恋という勇気が私にはまだない

「話し足りない。まだ話そうよ。かまって〜」

今思えば初めてだったなぁ。こんなわがまま言えたの。
好きとか意識してなかったから言いたいことを言えていた。

「もうたくさん話したじゃん。また明日話せるから笑」
「おやすみ」
君にそう言われた。

当たり前に明日も私を視界に入れていてくれることが何より嬉しかった。

明日も生きよう。

遠足の前日みたいに、朝に来るのが待ち遠しかった。
こんなに寂しくない、良い夜はいつぶりだっただろう。
当たり前のように君の「おはよう」の通知が目に入る朝。

第一印象は怖かったし、冷たいし、すぐ面倒がる君。
でも、何ヶ月も関わって、すごい優しい人なんだって気づいた。
言葉にも、行動にも優しさを感じたのは初めてに近い感覚。

言葉と行動。どちらかが優しいだけじゃいけない。
どちらも伴ってないと、私は相手の優しさを感じられなかった。(周りにこれ言うと理解されないこと多いけど)

私が言葉も行動も優しさも、日頃から意識しすぎてるからなのかな。

私のことはいいんだ今日は。
すぐ自分のこと話したくなっちゃうんだから。


その君のこと、私はどう思ってるんだろう。
よく分からない。
これは恋なのか?人として好きなのは確かなんだけど。

幸せでいてくれたらそれでいいんだけど、私はいつまでもまだ話していたい。
君との「おはよう」で1日がはじまって、くだらないこと話して、「おやすみ」で眠りにつく。
気づけばこんなやり取りが5ヶ月になろうとしている。

当たり前になってほしくないけれど、当たり前になってほしい。
夫婦ってこんな感じなのかしらね。

初めてかもしれない、異性とこんなに流れるように、焦ることなく関係を深められたのは。

異性・恋愛ってなると、焦って楽しくて関係に早く名前を付けたくなってしまうことが多かった。

今回は違う。
まっすぐ、寄り道なんてしないで明日も君と話したい。
そう素直に思った。

寂しさを愛で埋めようとする浮気性の私が珍しい。
最低な好きだった人に別れを告げられたのも、君がいてくれたからなのかな。

君が好きって言ってた杏仁豆腐。
美味しそうなの見つけて写真を送った。

その時、私の中で君の存在がそんなに大きくなっていたことに気づいた。

私の支えになってしまっている。この関係が壊れるのが怖い。

明日も話せるの楽しみだなぁ。おやすみ。

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